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こんにちは。東京大学2年の小川です。
前回のコラムでは進振りとは何かということについてお話しました。
ざっくり言ってしまうと、
入試時点で学部学科を決めなければいけない他の多くの大学と異なり、
東大は入学後に学部を決める制度があるのですが、
そうは言っても簡単にどこにでもいけるというわけではない、
という話でした。
前回の記事でより詳しく書いたつもりですので、是非読んでみて欲しいと思います。
「進振り」と呼ばれるこの制度は、東大の大きな魅力の一つでもあります。
今回は簡単にどこにでもいけるわけではない、というところを少し詳しくお話ししようと思います。
進振りによって各学部に進学するのは3年からということになっていますが、
実質的には2年の後半からそれぞれの学部に分かれて講義を受けることになります。
そのため2年の夏にはもう進学先の希望を出して、秋までには内定が出る、という形になるのです。
ここが重要で、2年の夏に希望を出すのですが、
もちろん大学入試と同じで各学部定員が定められているので、
全員が希望通りというわけにはいきません。
じゃあどうやって決めるかと言う話ですが、そうです。
お察しの通り2年の夏までの成績で決まるというわけです。
基本的に指定科類枠が与えられている学部に進学するのに必要な成績はそれほど高くありません。
与えられている指定科類枠が多い学部はそれぞれ次のようになります。
これらの学部に進学するのは比較的難しくないと言われています。
私は理科二類に所属しているので文科がどうなのかは分かりませんが、
おそらく平均点(成績が点数で出るのでそれをややこしい方法で計算して出す)が75点くらいあれば、
理科はこれらの学部には進学できるでしょう。
ただし何事にも例外はあって、人気の学部が存在します。
理科で言うと工学部の航空宇宙学科や、機械工学科、理学部の数学科や物理学科などです。
これらは80点やあるいはそれ以上の平均点であることが要求されます。
また、理科Ⅲ類から医学部医学科への進学は単位を取っていればなんとかなりますが、
他学部から医学部への進学は90点以上必要で、これは並大抵の人が取れる点数ではありません。
ただ理科Ⅲ類の人々がいくら容易に進学できると言っても、
彼らは入試の時点で他学部とは比べ物にならない点数を要求されますので、
もちろん彼らが楽をしていると言うわけではないんですよね。
とどのつまり、
行きたいところが決まっていない場合はある程度の成績を取っていなければならないというわけなので、
大学に入っても勉強を続けなければいけないということですね。
次回は具体的な方法や時期なんかも内部事情として紹介したいと思います。
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