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2023年03月18日 studycoach-school 東大生の勉強ブログ

過去問はいつから始めて何年分解く?東大首席が徹底解説!大学受験合格の秘訣

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過去問はいつから始めて何年分解く?東大首席が徹底解説!大学受験合格の秘訣

こんにちは、文科3類の古橋慧士です。

今回は大学受験で合格するための「正しい過去問の使い方」について解説していきます!

これから共通一次や二次試験の過去問に手をつける前に、必ず確認しておいてください。

 

ライター情報

【大学受験】過去問は何年分解くべき?いつから始める?東大首席が使い方を徹底解説!

古橋慧士
海陽中等教育学校 卒業
東京大学文科三類 所属

経歴
中高6年間を全寮制の学校で過ごす。
サッカー部に所属しながら学業に励み、高校時代には全国統一高校生テスト決勝に進出。2020年東京大学入試では、文科三類に首席で合格。

 

 

志望校の過去問は絶対ムダづかいNG!!

志望校の過去問は絶対ムダづかいNG!!

受験勉強において、過去問の活用方法はとても重要です。

過去問演習を通じて、

  • 志望校の出題傾向や対策
  • 自分と合格までの距離

を知ることができます。

しかし、受験時の僕の周りの過去問の使い方を見てみると、貴重な過去問を無駄遣いしてしまっている人がとても多いように感じました。

 

過去問演習のNGパターンとしては、

  1. 計画性なく、とりあえず全部解いてしまう
  2. 普通の参考書の演習のように、時間無制限で取り組んでしまう
  3. 丸つけ(点数)ばかり気にして、復習をしない

ことが挙げられます。

読んでみると「当たり前じゃないか」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの3つは受験生が陥りやすい失敗なのです。

 

 過去問は何年分解けば良いのか

 過去問は何年分解けば良いのか

ここまでで過去問を無駄遣いしてはいけないことはわかりました。

しかし、「無駄遣いしないように…」と思うと今度は実際何年分を解けば良いのか迷ってしまいますよね。

受ける試験や大学によって解くべき過去問の年数は異なります。以下で紹介しているので参考にしてみると良いでしょう。

 

共通テストの過去問:5〜10年分

少なくとも5〜10年分は取り組むようにしましょう。

出題形式やスピード感に慣れるためにも新課程対応の2015年以降の問題をなるべく多く解くことをオススメします。

 

第一志望校の過去問:10年分

10年分を目安にしてください。ただ、設立からの日が比較的浅く過去問があまり無い場合もあるかと思います。

その場合は入手できる年数分全てを解きましょう。難易度や出題傾向の似ている他大学の過去問も余裕があれば取り組んでみると良いです。

 

東大・京大など難関校の過去問:25年分

25ヵ年シリーズの赤本・青本が出ている難関校の場合、なかなか大変ですが25年分を目標にしましょう。

出題傾向や典型問題など押さえておきたい知識を入れたうえで、それら知識の応用に慣れていく必要があります。

 

第一志望以外の併願校の過去問:2〜3年分

2〜3年分を目安にするのがオススメです。合格するためには十分に傾向を掴み、対策できるだけの過去問演習が必要です。

しかしそれに注力し過ぎ、第一志望校の対策が疎かになってしまっては本末転倒なので必要最低限に留めておきましょう。

 

過去問はいつから解き始めれば良いのか

過去問はいつから解き始めれば良いのか

先ほど紹介した目安とするべき過去問の年数をしっかりとこなすには、いつから過去問を解き始めれば良いのかを説明します。

 

共通テストの過去問:11月あたりから

まずは共通テストがどのようなものかを把握するという意味で、高2冬から高3春あたりの間に一年分やってみると良いです。

目標点に近づくための基礎力が身についてから、試験本番への慣れを目的に過去問は活用していくので、11月または12月あたりを目処に本格的に過去問演習を始めましょう。

 

二次試験の過去問:受験生の夏頃から

のちに詳しく解説しますが、大まかな目安としては夏休み後半から過去問に取り掛かるのがオススメです。これは、過去問を解くこと=実践的な練習 となる実力が伴ってから過去問を使って初めて、その効果を最大限に発揮できるからです。

とはいえ二次試験の問題は難しいので、いくら基礎力を養成していても演習をする中での気づきも多いはずです。そのため、新たな気づきに対応する時間が十分に取れるように、直前期ではなく夏頃に開始できると良いでしょう。



【東大式】過去問の正しい使い方&効果的な活用法

【東大式】過去問の正しい使い方&効果的な活用法

次は、先に述べた「過去問演習のNGパターン」のNG根拠、「どのように活用したら過去問を最大限に利用することができるのか?」を解説していきます!

 

東大式①:試験問題(過去問)は計画的に解く

まず過去問の使い方の基本方針は、「入試問題に立ち向かう力をつけた後に、過去問の傾向に慣れ、実践的な練習を行う」ことです。

過去問は入試に向けた最高の練習問題です。どのような問題集や模試も「実践向け」という面では過去問には敵いません。

 

皆さんは一度試験で悩んだ問題は、しばらく覚えていたりしませんか? 
完全には覚えていなくとも、なんとなく既視感があったり問題を理解するのが早くなったりすることが多いと思います。

これでは、入試本番の「完全に初見」の状態値は大きくかけ離れてしまいます。

よって、貴重な過去問を基礎力がないままに使ってしまうのはもったいないのです。

確かに受験勉強では「やったことある」「見たことある!」を増やすことも有効ですが、「何が出てくるか分からない状態で問題を解く」という経験自体に意味があるのです。

どんなに問題を解くことができても、本番に緊張や焦りから失敗したくないですよね。

 

そこで重要となるのが、計画性です。

例えば、まずは、志望校が定まった時点で一年分のみ過去問を解いてみます。
これによって、「今の自分にどのような力が足りないのか」「何を目指して勉強すればいいか」を確認することができます。


その後は、問題集や単語帳、教科書による勉強で基礎力をつけ、去問を100%活用できる力を養ってから解き始めることとなります。

過去問を解きたい気持ちは我慢して、基礎力の養成に力を注ぐべきなのですね。

そして基礎力がある程度つき、過去問に立ち向かえるようになったら、過去問を解き始めましょう。
これを始める目安としては、夏休後半ぐらいがオススメです。

もちろん、自身の学習の進み具合を見てこの時期はかえても構いません。

 

夏休みを過ぎると模試が毎週のように開催されているので、模試のスケジュールをの噛み合いを考えながら過去問演習の予定を組んでいくと良いでしょう。
過去何年分に手をつけるか次第ですが、ひとまず毎月2年分×月1以上のペースで進めることがのぞましいです。

解き直しのタイミングも踏まえて、自分に最適な過去問計画を作り上げていいきたいところですね。

過去問計画含め、受験勉強を戦略的に進めていくには学習計画を立てることが非常に重要です。以下の記事では学習計画の詳しい立て方について説明しているのでこちらもご確認ください!

 

【東大式】勉強計画の立て方!受験のやる気&学習効率アップのコツを東大生が解説!

 

東大式②:大学受験本番となるべく同じ時間・状態で演習する!

僕の周りには、過去問に時間制限をつけず、普通の問題集と同じように資料集などを見つつ&ガッツリ時間をかけて解いている人もいましたが、これもせっかくの過去問を無駄にしてしまっているといえます。


重要なのは、時間制限をつけて解くことです。きっちりと試験本番と同じ時間をとり、邪魔されないように友人や家族には声をかけておきましょう。
可能なら本番と同じ時間割で1年分に取り組めると最高です。案外、

  • 朝が早すぎて、1科目目で頭が回っていなかった。もっと寝ておいた方が良いな
  • 最後の科目になると集中力が切れてしまうので、昼にリフレッシュした方が良いな

といった気づきが得られます。

過去問と同じくらい良質な問題を解く機会は、模試・過去問くらいしかありません。
本番通りに解くことで、自分の実力を確かめるとともに、本当の本番を練習通りにこなす練習にもなります。

過去問演習は気合を入れて行いましょう!!

 

東大式③:丸つけと復習に時間を使い、解けるレベルを見抜けるようになる

さて、解き終わったらしっかりと復習をしましょう!

「過去問を解いたら丸付けをして満足」という人も多いですが、これも過去問を100%%活用できたとは言えません。

過去問を解いていると分かりますが、暗記科目以外は、過去問と同じ考え方を使う問題が出題されることが多いです。特に記述問題では、

採点する先生次第で模範解答がはっきり分かれることもありえます。
過去問の復習を通してしっかりと傾向を分析・対策し、過去問でよく使われる手法などはストックしていくと良いでしょう。

実際、「僕は時間を測って過去問演習した後に分からなかった問題を集め、問題集形式にして解く」ということを数学・地理で行っていました。

 

赤本と青本はどちらが良いか

赤本と青本はどちらが良いか

過去問といえば赤本と青本がメジャーですが、この2つにはどのような違いがあるかご存じでしょうか。
これから両者の特徴を説明するので、自分の学習スタイルや志望校を踏まえて、より自分に合っている方を選択してください。

 

大きく異なる対応大学の範囲

赤本と青本の最も大きな違いは対応大学の範囲にあります。赤本はおよそ全大学を網羅しているのに対し、青本は旧帝国大学や早慶など有名難関大学に限られています。

また収録年数は赤本の方が多い傾向にあります。

 

簡潔明瞭な赤本&詳細解説の青本

赤本の解答解説は非常に簡潔で関連知識の紹介が基本的にありません。一方、青本の解説は関連内容にまで飛んでいて詳しいです。

赤本の場合は問題に対する解答プロセスが一目瞭然ですが、青本は情報量の多さと引き換えに、長々となされる説明の要旨を自分で掴む必要があります。


受験する大学が青本に対応している場合は解説が詳しく情報量の多い青本がオススメ
ですが、実際手にとってみての感覚や収録年数なども考慮して、どちらを使っていくかの参考にしてみてください。

 

過去問の入手の仕方

過去問の入手の仕方

過去問に取り掛かる段階でスムーズに演習を始められるように、過去問を入手する4つの主な方法を紹介します。

  • 購入する
  • ダウンロードする
  • コピーする
  • 譲り受ける

①購入する

ネットや書店で赤本や青本を購入することができます。ごく僅かな出題傾向の変化などにも敏感に反応したい第一志望校の過去問はぜひ最新版を購入しましょう。過去25カ年では物足りない場合などは、フリマアプリなどを利用することでかなり古い年度のものを購入できる場合もあります。

 

②ダウンロードする

共通テストの過去問は大学入試センターが過去3年分を公開しています。解答も載っていますが解説はありません。また他にも過去問をダウンロードできるサイトは複数存在しますが基本的に無料もしくは有料の会員登録の必要があります。デジタルのままだと取り組みにくく、かと言っていちいち印刷するのも手間なのであまりオススメしません。

 

③コピーする

学校や塾に志望校の赤本や青本が置かれている場合、コピー機でコピーすることで過去問を手に入れられます。しかしダウンロードする場合と同様に、かなりの枚数を印刷することになるので手間がかかってしまいます。

 

④譲り受ける

受験が終了した先輩や兄姉に志望校の過去問を譲ってもらう方法があります。受験年度が離れていない場合にはありがたいですが、書き込みなどには注意する必要があります。

 

まとめ:限られた資源の過去問!正しく対策して合格を目指そう!!!

まとめ:限られた資源の過去問!正しく対策して合格を目指そう!!!
以上が僕の考える、過去問の活用法です!
受験生の皆さんは、基礎力がしっかりと身についてから過去問演習を始め、時間制限をつけること、復習を丁寧にすること、を意識してみてください!


また過去問の活用法や、基礎力のつけ方などを含め、自分の勉強法や勉強計画に不安がある方がいれば、スタディコーチの無料相談会に是非ご参加ください!!

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今回の記事の執筆者は、スタディコーチ(studycoach)でコーチも実際に務めています!

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