LINEで資料請求 無料体験に申し込む

コラム

HOME > 一般-高校ガイド > 2025最新版!神奈川県の 高校入試・高校【徹底解説】
2025年08月08日 一般-高校ガイド

2025最新版!神奈川県の 高校入試・高校【徹底解説】

2025最新版!神奈川県の
高校入試・高校【徹底解説】

神奈川県の高校受験を控える生徒および保護者の皆様へ。2025年度の神奈川県内高等学校の偏差値および入試制度を分析・提供することを目的としています。ネット上に散在する情報を統合・整理し、皆様が志望校を選択する上での「信頼できる羅針盤」となることを目指します。

 

この記事を書いた人

自己紹介画像

慶應義塾大学経済学部経済学科3年生。
スタディコーチで勤務をしており、それ以前も小学生~大学受験生まで幅広い指導経験あり
受験生の皆さんが損しないよう、お役立ち情報を日々発信していきたいと思っています!

神奈川県の高校入試制度(2025年度)

神奈川県の公立高校入試は「共通選抜」と呼ばれる単一の試験で実施されますが、その合否判定プロセスは複雑な構造を持っています。まずは、この制度の全体像を正確に把握することが重要です。

主要項目 概要と解説
選抜方式 全日制のすべての高校で共通選抜を実施。学力検査は1回のみですが、合否判定は**「第1次選考」と「第2次選考」の2段階で行われます。
合否判定資料
  • 調査書(内申点):中学2年生の9教科評定+中学3年生の9教科評定×2で算出。
  • 学力検査:国語、社会、数学、理科、英語の5教科。各100点満点。
  • 特色検査:一部の高校で実施。面接、自己表現検査、実技検査など。
第1次選考 募集定員の90%を選抜。調査書、学力検査、特色検査(実施校のみ)の合計点(S値)で判定。各校が独自に定める比率(例:評定4:学力検査6)で重点化されます。
第2次選考 募集定員の10%を選抜。調査書(内申点)は使用せず、学力検査と特色検査**(実施校のみ)、そして中学3年生の「主体的に学習に取り組む態度」の評価を点数化して判定します。

神奈川県の公立高校入試は、内申点と当日の学力検査のバランスが非常に重要視される制度です。特に「第1次選考」で全体の90%が決まるため、志望校が定める評定と学力検査の比率を早期に把握し、戦略的に対策を立てることが合格の鍵となります。学力検査重視の高校(例:横浜翠嵐、湘南)を目指す場合は、内申点が多少不足していても当日の高得点による逆転が可能です。一方で、内申点を重視する高校も存在するため、日々の授業態度や定期テストへの取り組みが直接合否に影響します。第2次選考の存在は、内申点に課題がある生徒にとってのチャンスとも言えますが、枠が10%と狭き門であることは理解しておく必要があります。

 

スタディコーチは、東大・旧帝大・早慶生のコーチが
学習管理をして合格に導く塾です!

スタディコーチはあなたの勉強を徹底サポートします!
お問い合わせの前にまずは気軽にLINEから

 神奈川県 公立高校 偏差値ランキング(2025年度)

以下は、2025年度入試に向けた公立高校の偏差値の目安です。偏差値は、各種模試の結果や前年度の入試結果を基に算出されており、受験生の学力レベルを示す指標となります。

偏差値 学校名 所在地 特色検査 第1次選考比率
(評定:学力:特色)
74 横浜翠嵐 横浜市神奈川区 自己表現検査 3 : 7 : 3
73 湘南 藤沢市 自己表現検査 3 : 7 : 2
72 柏陽 横浜市栄区 自己表現検査 4 : 6 : 2
68 横浜緑ケ丘 横浜市中区 自己表現検査 4 : 6 : 2
68 厚木 厚木市 自己表現検査 4 : 6 : 2
68 横浜サイエンスフロンティア 横浜市鶴見区 自己表現検査 4 : 6 : 2
67 川和 横浜市都筑区 自己表現検査 3 : 7 : 2
67 多摩 川崎市多摩区 自己表現検査 4 : 6 : 2
67 相模原 相模原市中央区 自己表現検査 4 : 6 : 2
(その他多数の高校)

※上記は主要校の抜粋です。偏差値や比率は変動する可能性があるため、必ず各校の募集要項をご確認ください。

神奈川県の公立トップ校は、横浜翠嵐と湘南が双璧をなす形で長年君臨しています。両校は学力検査の比率が「7」と極めて高く、当日の試験での得点力が合否を大きく左右します。これに続く柏陽、横浜緑ケ丘、厚木などの「学力向上進学重点校」も、特色検査(主に思考力・表現力を問う自己表現検査)を課しており、単なる暗記だけでは通用しない、深い思考力が求められる傾向が顕著です。近年、受験生の安全志向から、トップ校の倍率が前年度の反動で変動する「隔年現象」が見られることも特徴の一つです。倍率の推移も注視する必要があります。

受験生必見!授業中に眠くならない方法とは!?

神奈川県 私立高校 偏差値ランキング(2025年度)

私立高校は、独自の教育カリキュラムや大学付属という強みを持ち、公立高校とは異なる選択肢を提供します。選考方法は主に「推薦入試」「一般入試(専願・併願)」に分かれます。

偏差値 学校名 所在地 特徴
76 慶應義塾 横浜市港北区 大学付属、男子校
75 慶應義塾湘南藤沢 藤沢市 大学付属、共学
72 桐蔭学園(プログレス) 横浜市青葉区 進学校、コース制
72 法政大学第二 川崎市中原区 大学付属、共学
71 法政大学国際 横浜市鶴見区 大学付属、共学、国際系
71 山手学院(理数) 横浜市栄区 進学校、コース制
70 桐光学園(SA) 川崎市麻生区 進学校、コース制
70 中央大学附属横浜 横浜市都筑区 大学付属、共学
(その他多数の高校)

※上記は一般入試(併願)を想定した目安です。推薦や専願、コースによって偏差値は大きく異なります。

費用に関する注意点

志望校選択において、学費は避けて通れない重要な判断材料です。公立と私立では、3年間でかかる費用に大きな差があることが公表されています。

種別 初年度納入金(目安) 3年間総額(目安) 備考
公立高校 約1万円 約70万円 授業料は就学支援金制度により実質無償となる世帯が多い。上記は制服代、教材費、修学旅行積立金、部活動費などを含んだ概算。
私立高校 約70万円~100万円 約250万円~350万円 学校により大きな差がある。授業料の他、施設設備費、寄付金(任意の場合が多い)などが必要。公立同様、就学支援金制度の対象。

私立高校の学費は、公立高校の2倍以上になるのが一般的です。

 この費用差は、教育環境の充実に投資されていると解釈できます。例えば、最新のICT環境、豊富な指定校推薦枠、手厚い学習サポート、特色ある教育プログラムなどが挙げられます。一方で、国の「高等学校等就学支援金制度」や、神奈川県独自の学費補助制度が存在します。世帯収入によっては、私立高校の学費負担が大幅に軽減されるケースも少なくありません。志望する私立高校のWebサイトで学費を確認すると同時に、これらの補助金制度についても必ず調べておくことを強く推奨します。費用だけで選択肢を狭めるのではなく、補助金利用後の実質負担額で比較検討することが賢明です。

 

スタディコーチは、東大・旧帝大・早慶生のコーチが
学習管理をして合格に導く塾です!

スタディコーチはあなたの勉強を徹底サポートします!
お問い合わせの前にまずは気軽にLINEから

 評判から見る注意点と魅力

偏差値だけでは見えない、各高校の「生の声」を整理しました。これらは在校生や卒業生、保護者から一般的に聞かれる評価であり、学校の雰囲気や実態を把握する上で重要な情報です。

ポジティブな評判・魅力

トップ進学校(横浜翠嵐、湘南など)

「生徒の自主性が尊重され、行事も勉強も全力で取り組む雰囲気が素晴らしい。切磋琢磨できる友人に恵まれる。」

大学附属校(慶應、法政など)

「内部進学の安心感があるため、受験勉強に縛られず、部活動や課外活動、自分の興味をとことん追求できる。」

特色ある専門学科(サイエンスフロンティア、神奈川総合など)

「同じ目標を持つ仲間と専門的なことを深く学べる環境が整っている。設備が充実しており、普通科では経験できないことができる。」

注意すべき点・ネガティブな評判

トップ進学校(横浜翠嵐、湘南など)

「課題の量が非常に多く、常に勉強に追われる感覚がある。周囲のレベルが高すぎて、自信を失ってしまう生徒もいる。」

大学附属校(慶應、法政など)

「内部進学の基準(成績)をクリアするための競争が激しい。外部受験を選択する生徒へのサポートは手厚くない場合がある。」

交通の便が良くない学校

「最寄り駅からバス利用が必須で、通学に時間がかかる。朝のバスは非常に混雑し、それだけで疲れてしまう。」

よくある質問(FAQ)

Q.

内申点が志望校の基準に少し足りません。もう諦めるべきでしょうか?


A.

結論から言うと、諦めるのはまだ早いです。
神奈川県の公立入試では、第1次選考で学力検査の比率が高い学校(例:横浜翠嵐、湘南、川和など)であれば、当日の学力検査で高得点を取ることで内申点の不足分をカバーできる可能性があります。また、第2次選考では内申点(評定)が評価対象外となるため、学力検査の点数と「主体的に学習に取り組む態度」の評価で合否が決まります。まずは志望校の選考基準(比率)を確認し、過去問演習などを通じて、あと何点上乗せすれば合格圏内に入るのかを具体的に分析することが重要です。

Q.

公立が第一志望ですが、私立の併願校はどのように選べばよいですか?


A.

併願校の選択には、主に3つの観点があります。
1つ目は**「安全校」としての役割です。公立の志望校より偏差値が5〜10程度下で、かつ内申点による推薦や書類選考で合格の確約を得やすい学校を選ぶのが一般的です。2つ目は「チャレンジ校」です。公立の志望校と同等か、それ以上の魅力を持つ学校に挑戦するパターンです。3つ目は「通う可能性を考慮した選択」**です。万が一、公立が不合格だった場合に3年間通うことになる学校です。偏差値だけでなく、校風、カリキュラム、通学の利便性、部活動、そして費用などを総合的に考慮し、「ここなら通ってもいい」と心から思える学校を選ぶことが非常に重要です。

まとめ

どのような生徒に各カテゴリの高校が推奨されるか、最終的な見解を以下にまとめます。

  • 【公立トップ進学校(横浜翠嵐、湘南など)が推奨される層】
    高いレベルでの学習意欲を持ち、仲間と切磋琢磨する環境を求める生徒。内申点に自信があり、かつ学力検査や特色検査で高得点を狙える学力を有していることが望ましい。自主性が重んじられるため、自ら学習計画を立てて遂行できる能力も求められます。
  • 【大学附属校(慶應、法政、中央など)が推奨される層】
    特定の大学への進学を強く希望しており、高校3年間を受験勉強だけでなく、部活動や探求学習など多様な活動に費やしたい生徒。学費の負担が可能であり、内部進学の基準を満たすために継続的に学業に取り組む意欲があることが前提となります。
  • 【中堅公立・私立高校が推奨される層】
    学業と部活動、学校行事をバランス良く両立させたい生徒。上位校ほどの厳しい競争環境ではなく、自分のペースで学習を進めたい場合に適しています。多様な選択肢の中から、校風やカリキュラム、通学のしやすさなど、自分に合った環境を重視して選ぶことが満足度に繋がります。
  • 【注意・再検討を推奨するケース】
    偏差値や知名度だけで志望校を決定しようとしている場合。各校には偏差値では測れない校風、費用、通学負担などの実情が存在します。必ず学校説明会や文化祭に足を運び、自身の目で学校の雰囲気を確認し、3年間通い続けられるかを慎重に判断してください。「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを防ぐことが、最も重要な志望校選びのプロセスです。
無料体験はこちら