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2020年06月11日 studycoach-official 東大生の勉強ブログ

【現役東大生が教える!】国語の勉強法 その3(古文の勉強法)

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こんにちは!スタディコーチの堀井です。

前回に引き続き、国語の勉強法を説明していきます。
今回は古文についてです!

 

【関連記事】

【現役東大生が教える!】国語の勉強法その1(国語全般について)

【現役東大生が教える!】国語の勉強法 その2(漢文の勉強法)

【現役東大生が教える!】国語の勉強法 その4(現代文の勉強法)

 

 

 

古文の立ち位置について(おさらい)

第一回のおさらいになりますが、以下が漢文と比較したときの古文の特徴です。

・まず文法事項を完璧にする必要がある
・必要な古文単語、慣用句の量がやや多い
・省略の多い文章も多く、文章を補う力が必要になる
・いわゆる背景知識的な部分も一部抑える必要がある


こういった理由から、やや漢文より難しくなっています。

しかし、次に述べるように大まかな枠組みを掴んだ上で正しい優先順位で勉強すれば、合格に必要な点数を確保するのは案外そこまで難しくないのではないかと考えています!
以下、順に説明していきます。

 

古文の勉強法について

 

古文の受験勉強は以下の手順で進めていくのがよいと考えています。

①古文文法の理解【高校2年3学期までに仕上げる】
②古文単語の暗記【高校3年夏休みまでに仕上げる】
③問題演習


なお、カッコ書きで大体これくらいまでに終わらせてほしいというスケジュールを書きましたが、「自分はここに間に合ってないからやばい!」と思った方こそ、焦らずにもう一度文法や単語の基礎を固めることを重視してほしいと思います!

漢文と同じく、古文も基礎知識だけで解けてしまう問題が大半であり、実は読解センスはそこまで問われていないことが多いのです。
以下、それぞれの項目について説明します。

 

古文文法の理解

まず古文で一番大事なのが、古文文法をおさえることです。古文文法は大きく分けて以下の内容に分けられるかと思います。

(a)古典的仮名遣いなど
(b)動詞、形容詞、形容動詞
(c)助動詞
(d)敬語
(e)助詞


このうち、ダントツで重要なのは(c)の助動詞と(d)の敬語です。以下、順に解説していきます。

 

助動詞

助動詞は基本的にほとんどの和訳や解釈問題に絡んでくる重要項目です。言い換えると、助動詞を覚えていない時点で和訳問題と読解問題の90%は答えられないと言っても過言ではありません。

後で出て来る敬語と異なり、こちらはあまり複雑な要素はなく覚えてしまえば終わりなので、文法書や専用の問題集を活用し、できるだけ早くおさえるようにしましょう!

覚えるコツとしては、以下の3点をまとめて覚えるよう意識することが重要です。

  1. 活用:未然形、連用形、終止形、連体形、已然形、命令形の6つをおさえる
  2. 意味:複数ある場合はすべて覚える
  3. 接続:助動詞の上の語句の活用形が決まっているので、それを覚える

 

敬語

敬語は文法事項の中でもかなりコツが必要な範囲です。こちらも助動詞と同じく、古文の読解(とくに物語分の読解)には必須です。

なぜなら、古文は主語を省略されるされることが多いのですが、敬語から敬意の対象を特定することでその動作の主語が誰なのか特定できることが多いからです。(逆に敬語がわからないと主語がわからない謎の文を延々と読まされる羽目になります(笑)

まずは、敬語の基本的なしくみを覚えましょう。その際、以下のことに注意しながら進めるとすぐに整理できると思います!

  1. 地の文か会話文か
  2. 語り手は誰か → 地の文であれば作者、会話文であれば話し手
  3. 今問題になっている単語が尊敬語、謙譲語、丁寧語のどれなのか  →  これはひたすら単語を覚えるしかないです。古文単語帳に敬語も掲載されていることがほとんどなので、まとめて覚えてしまいましょう!
  4. 敬意の対象が誰になるか  →  ③で特定した類型をもとに、誰に対して敬意を払っているのか特定しましょう!


    上記の内容を以下に図示したので、まずはこの形を覚えましょう!

 

助詞

助詞については助動詞と異なり、すべて覚える必要はありません。
大事なものに限定して、助動詞と同じく「接続」「意味」をおさえるようにしましょう。(活用がないだけちょっと楽です)

こちらに関しては、何が大事な助詞なのか自分で判断するのが難しいと思うので、文法用の参考書などを利用して重点的に絞ると良いと思います!

 

古文単語の暗記

次にやるべきなのが古文単語の暗記であり、おそらく古文はここに多くの時間を割くことになるでしょう。
具体的には、単語帳を1つ使用してそれを徹底的に覚えるという形になります。

暗記の仕方などは人によって向き不向きがあると思うのでここでは言及しませんが、大事なのは英語と違い語数が少ない(2次試験レベルでも500~600個程度の暗記で十分)一方、文脈からの推測が難しく、単語帳に載っている単語の意味はすべて完璧に暗記しないと点数に結びつかないという点です。

そのため、3年の夏休みまでには4~5周して、各単語で重要な意味とされている部分(赤セルで隠せるようなところ)以外も確実に覚えましょう。

 

問題演習

ここまで来れば、あとは問題演習を重ねるのみです。
その際意識してほしいのが、漢文と同じく、古文の読解問題も基本的に和訳ベースで問題が解けるという点です。

具体的には、古文における読解問題(傍線部について、本文ではどのように述べているかなど)は、基本的に傍線部そのもの、もしくはその前後の内容が回答になっていることが多いです。そして、その部分の内容を理解するには、当然現代語訳が必要です。逆に、現代文と同レベルでの日本語力が要求されているわけではないともいえ、その部分の和訳さえできてしまえば回答につながりやすい、と捉えることもできます。

そのため、問題演習は現代語訳に必要な文法+単語の知識をインプットしたことを前提に、それをいかにアウトプットできるかを検証する機会と捉えるべきでしょう。(しっかり意味を思い出せるか、ここではどのような意味で捉えるのが適切か、など)

大まかなスケジュールとしては、以下のように進めていけばよいでしょう。

~高3夏まで:学校のテキストや課題を中心に、基礎レベルの問題集で経験を積む
高3秋~:
共通テストの対策をしつつ、志望校の二次試験レベルに近い問題集や、1~2年分の過去問を解く
高3の12月:
共通テストの勉強をさらに勧め、センター試験の過去問にも取り組む
高3共通テスト後:
志望校の二次試験の過去問を本格的に解く

 

さいごに

今回は古文の勉強法について紹介しました!
次回は国語の最終回として、現代文の勉強法を紹介していきますので、お楽しみに!

 

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