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みなさん、共通テストの対策は順調ですか?まだ対策を始めていない人もいれば、何度も過去問や予想問題を解いたり模試を解いたりしているのに点数が伸びなくて悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
そんな人たちに向けて、この記事では現役東大生が共通テストの化学を設問別に分析し、それぞれの対策をご説明していきます!
この勉強法をしっかり実践して自分のものにできれば、共通テストで9割以上取ることも決して不可能ではありません!
分析と対策をお話しする前に、まずは「共通テストとは何か?」を一緒に確認しておきましょう。
大学入試共通テストとはセンター試験の代わりに2020年度から行われるようになったテストです。多くの国公立の一般入試や私立大学の共通テスト利用入試に用いられる、大事な試験ですね。
2020年度にセンター試験から名前が変わりましたが、中身も大きく変化しています。より論理的思考力や実践力を測るために、センター試験の頃には見られなかった変則的な問題も多く出題されるようになりました。そのため、しっかり傾向と対策を把握できるかが合否を分けるのです!
共通テストの出題傾向を見ておく重要性を理解したところで、早速センター試験からの違いも踏まえて分析していきましょう!
問題は、5つの大問から構成されます。
ざっくり分けると第1・2問は理論化学、第3問は無機、第4・5問は有機というふうになりますが、理論化学で無機の知識が問われないということはなく、複合的な問題構成となっています。
大問構成はセンター試験のときとあまり変わらないのかもしれませんが、センター試験のときにあった最後の選択問題(合成高分子化学か天然高分子化学か選べる)がなくなり、全て答えなければならなくなりました。
また、その他にもセンター試験と異なるところがあります。
それは共通テストで重要視されている「思考力を問う問題」です。教科書やワークで出てこなかった化合物を題材に、グラフや表から必要な情報やデータを読み取って、知識をもとに考えなければわからない問題が出てくるようになりました。
始まってからまだ2年しか経っていないため不確定なところも多くありますが、過去問をじっくり振り返ってその傾向を確認していきましょう。
まず2021年度です。共通テストになって初めての試験ですね。
センター試験は7問の大問構成で、最後の2問は選択問題になっていました。しかしこの年は選択問題がなくなり、大問も5問になっていました。
また、センター試験では大問によって配点が異なっていましたが、全ての大問が20点ずつの均等な配点になりました。加えて、今までのセンターと異なり、数値を直接入力したり、方眼紙を与えられそれを用いて解くというような、思考力を要する問題も出題されました。
しかし心配されていたほどセンターとの大きな変更はなく、思考力が今まで以上に要求されるとはいっても、結局基礎の理解が必要なことには変わりありませんでした。
それでは初年度の傾向が把握できたところで、次に最新の過去問の傾向を確認していきましょう。
2年目も昨年同様5つの大問で構成されており、マーク数は増加しましたが、大問ごとの配点も変わらず、出題分野の大きな変更はありませんでした。
一方で2021年に出てきた「方眼紙を用いて解答する」問題はなくなりましたが、それでも昨年同様思考力を要する問題が出てきたことに変わりはありません。
第5問ではアルケンのオゾン分解に関する複合問題が出てきましたが、長い問題文を頭を整理しながら読み、適切に必要な情報を抜き出して解答することが求められました。
来年以降はどう変化するか読めませんが、これまで以上に思考力の要する新しい形式の問題が出てくる可能性もありますね。基礎をしっかり理解してこれらの問題への対応力を磨くことが鍵となりそうですね。
傾向の分析と対策の重要性を確認したところで、共通テスト化学のポイントを確認していきましょう。
東大式では先ほどの分析を踏まえ、9割以上得点するためのアドバイスを3つにまで絞り込みました!1つずつ確認し、しっかり自分の勉強計画に組み込んでいきましょう!
化学ではセンター試験から引き続き、幅広い分野の知識・理解を問う傾向が強いです。
したがって、まずは広く基礎をおさえることが安定して高得点を取るために必要でしょう。ワークの基本問題に出てくるような理論化学の計算問題や無機や有機の知識問題は、少なくとも解答できるようになっていることが不可欠です。
先ほど確認したように共通テストへの移行後は「その場で問題文から読み取って考える思考系の問題」が増加しているので、その前提となる基礎知識・理解は今まで以上に必須となってくるのです。
共通テストで増加した理解力・思考力やグラフの読み取りを要求する思考系の問題の一部は、二次試験レベルと言えるでしょう。
グラフの読み取り問題に対応するために、教科書や参考書で複数のグラフに慣れておくことが重要となります。授業で取り扱わなかったり、参考書の章間に書いてある「探求活動」や「実験」にまで目を通しておくことも有効ですね。
また実験結果について考察していくような問題に対しては、その結果がなぜ出たのか考えなければなりません。そこで、普段から「なぜ?」と考える癖をつけておきましょう!
なぜAの反応は起こらずBの反応が起こるのか、なぜこの実験操作はその順番でなければならないのか、解答に書いていないことまで考えてみて、わからなかったら調べてみる、という思考力を普段から養っておくことが大切なのです。
どの科目でも共通テストの大きな課題となるのが、「時間との闘い」ですよね。「試験時間が足りなくて全然終わらない!」という人も少なくないのではないでしょうか?
そんな人は時間配分に注意し、それを意識しながら問題を解きましょう。試験時間は60分で大問は全部で5つですから、単純計算では1問12分で解くことになります。しかし最後に見直しの時間も必要となってくるでしょうし、それではいささか単純すぎますよね。
そこで東大式では、「自分の得意やニガテに合わせ、どの分野の大問にどれくらいの点数を配分するのか」戦略を練っておくことをオススメします!
戦略を練ることで演習を通じて得られる経験値も増えますし、本番でも落ち着いて問題を解くことができます。模試や実際の試験が近づいてきた過去問演習の際に、時間配分を意識して実践していきましょう!何度も試行錯誤して、自分にベストな時間配分を見つけてみてください。
こちらの記事では、2次試験も踏まえた勉強法をご紹介しています。
この記事で紹介している「東大式」化学の勉強法の要点は以下の3つです。
これまで確認してきた共通テスト化学のポイントとも被っている点が多いですよね。つまり、共通テスト対策をしっかり実践できれば、2次試験にも役立つ力が養われるということなんです!
最後に、現役東大生が厳選した化学の参考書・問題集をご紹介していきます!
詳しい使い方や最適なジャンルについては以下の記事で説明しているので、「参考書を最大限に活用したい!」「自分に一番合った問題集を選びたい!」という方は、ぜひチェックしておくことをオススメします。
今回は「東大式」共通テスト化学の傾向と対策をお伝えしてきました。
共通テストでは時間的に余裕のない中で、幅広い知識を問う問題だけでなく、二次レベルの思考力を問われる問題にも対応しなければなりません。
だからこそ、この「東大式」対策法が有効になってくるんです!
復習すると、重要なのは
ということでした。
「東大式」対策法で9割越えを目指し、化学を得点源にしていきましょう!
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また今回の記事の執筆者は、スタディコーチ(studycoach)でコーチも実際に務めています!
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S・O
東京大学理科二類2年。 高校時代も塾に通わず宅浪で合格した経験を活かして、効率的な勉強法や自己管理のやり方をお伝えします!部活の引退が遅くても、地方公立からでも、第一志望を妥協せずに一緒に頑張りましょう!