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みなさん、共通テスト地理の対策は順調ですか?
「まだよくわからなくて、共通テスト社会の選択科目を決めかねている」
「地理の勉強を始めたけど、どう勉強したらいいかわからない」
という方もいらっしゃると思います!
この記事では、現役東大生が共通テストの地理を設問別に分析し、それぞれの対策をご説明していきます!
分析結果とポイントを押さえて実践できれば、共通テストで9割以上を狙うことも可能です!
地理がニガテな人も、もっと得意になりたい人も、しっかり読み込んで今日から実践していきましょう。
共通テストの過去問分析・対策をお話しする前に、まずは「共通テストとは何か?」を一緒に確認しておきましょう。
そもそも共通テストとは、センター試験の代わりに2020年度から行われるようになったテストです。多くの大学で一次試験として取り入れられているほか、一部の大学では共通テストだけで受験の結果が決まることもあるので、大変重要なテストです。
注目したい点としては、より論理的思考力や実践力を測るため、センター試験の頃には見られなかった変則的な問題が多く出題されている点が挙げられます。
そのため、この種類の問題の傾向を把握し、しっかり対策できるかが共通テストの成績を分けると言っても過言ではないでしょう。
共通テストの特徴を確認したところで、次は地理という科目の特性を知りましょう!
「【文系必見】地歴科目で地理・日本史・世界史のうちどれを選択すれば良いのか?」の動画でも紹介しているように、共通テストの地理は「他の選択科目と比べて圧倒的に暗記量が少ない」というメリットがあります。原理を理解することで応用が効き、思考力があったり、元々世界の国々に関心が強くイメージを持っていたりする方には短期間で高得点を狙うことができるオススメ科目なのです。
共通テストになってからは特に図やグラフを利用した問題が増え、思考力を問う傾向が強まったため、暗記がニガテな方に一層オススメできるようになりました。
特に文系の方は、「原理を把握しておけば、共通テストだけでなく2次試験の記述問題にも対応できる」という点も覚えておきましょう!
共通テストで地理を選択する際に注意してほしいのが、一部の私立大学の2次試験で使えない点です。共通テストでは使えても、二次試験で使えなかったら大変ですよね……!
選択を決める前に、「自分の志望校・受験校の2次試験で、地理は使えるのか?」をよく確認しておくようにしてください!!
さて、地理という科目の大まかな特性が確認できましたね。
次は、共通テストに変わってからの特徴を、年別に詳しく分析していきましょう!
共通テスト初年度は、大問は全部で5題出題されました。前年のセンター試験(2020年)よりマーク数が3つ減りましたが、共通テスト特有の図やグラフの特徴の登場により、ボリューム感としてはあまり変わっていません。
特に注意すべきなのが「組み合わせ形式」で回答する問題で、20題という非常に多い数が出題されました。
各大問の分野構成は、
で、おおむねセンター試験の傾向を引き継いでいます。「文章の正誤判定を行う」知識系の問題は減少しており、やはり「思考系の問題をうまく時間内にこなせるか」が共通テストで得点するためののカギになったと言えるでしょう。
大問は全部で5題で、全て必答問題。マーク数は1つ減少しました。
組み合わせ式の問題も昨年より1つずつ減少しましたが、センター試験の頃よりは多いままなので、引き続き注意が必要です。
共通テスト最大の特徴である「図やグラフの読み取り問題」は2020年よりさらに増加し、さらに対策の重要性が増したと言えるでしょう。
各大問の分野構成も変わらず、
となっています。
具体的には、人口ピラミッドの判別や、季節毎の4つの等地線図を比較する問題など、難問が目立ちました。
また、苫小牧の製造品出荷額に関する統計問題は中学地理の知識があると解きやすかったり、SDGsをテーマにした問題があったりと、共通テスト以前は見られなかった特徴をもつ問題も出題されています。
過去2年分の分析を踏まえると、「共通テストに変わってから全科目で増加した、思考系の問題にいかに上手く対処できるか」が合否を分けるポイントであることがわかります。
さて、過去問の傾向分析を確認したところで、次は具体的な勉強法について確認していきましょう!
「結局、どうすれば共通テストで思考系の問題を攻略できるの?」
「暗記の割合が少ないとはいえ、最低限必要な暗記・理解はどう進めたらいいの?」
といった疑問にお答えしていきます!!
冒頭の科目特性の分析でも触れましたが、共通テスト地理は社会科目の中で比較的暗記料が少なく、原理の理解が重要となる科目です。
したがって、「どのように原理を理解すればいいのか?」をまずは押さえましょう。
東大式では、原理の理解を効率よく行うために、「事象のイメージを掴む」ことをオススメします。
例えば、皆さんは地球が自転・好転する様子をスムーズに思い浮かべられますか? また、各地域・国家の名所や、季節のイメージがすぐに浮かびますか?
他にも大気(雲や風など)が地形に合わせて動いたり、海流が世界規模で動いたりする様子をいつでも自由に想像できることが望ましいです。暗記はもちろん、共通テスト本番の対応力にも繋がるため、ぜひこの能力を鍛えていきましょう。
そしてイメージ力を鍛えるためには、日頃の地理の授業や、教科書・参考書の学習の際に「イメージを掴む」ことを意識してください!
「そうは言っても、その”イメージ”が難しいよ……」という方にオススメなのが、実際の地球儀を動かしてみたり、Youtubeの解説動画や写真を見たりする練習法です!
特に共通テストの実際の問題を解説している動画があったら、一通り目を通しておきましょう!これだけでも、特にニガテ意識がある方は共通テストが解きやすくなるはずです。
日常生活で世界の色々な景色や文化に触れる機会もあると思いますが、その度に「これはどこの国だろう?」「どこの地域と似ているだろう?」と疑問を持って調べ、イメージをつなげていきましょう!
事象のイメージを掴んで地理の基礎を固める方法を学んだので、次は「共通テストの問題を解くための知識・イメージの繋げ方」を確認していきます。
共通テスト対策に必要なのは、「時間」・「地域」という2つの軸です。時間という縦軸・地域という横軸は、2次試験にも通じる大変重要な視点でもあるので、しっかり読んで身につけてください!
例えば、先ほど触れた2022年出題の「季節ごとの特徴把握」や「朝〜晩の変化」といった時間変化は頻出です。
また共通テストでは、各地域ごとの気象や特徴を組み合わせで答えさせる問題も、センター試験の頃以上に出題されるようになっています。
共通テスト地理で効率よく高得点を取るためには、これらの問題への対応が重要だとわかりますね。日々の共通テスト対策を進める最中はもちろん、分野ごとの勉強後にこの2軸で整理したり、答え合わせの度に時間・地域の2つの軸で補足してみたりすることが、かけた時間や努力を最大限に活かす方法だと言えるでしょう。
最後に、共通テストの過去問分析で重要とわかった「図や表を使う思考系の問題」への対策法を押さえておきましょう!
共通テストは始まってまだ2年で、問題作成側も方針が安定していないとみられています。したがって、共通テストにどんな図や表が出てきても対応できるようにカバーしておくことがポイントになります。
そこで東大式でオススメするのは、「量・質の両面で攻略する」ことです!
具体的には、教科書や参考書で、可能な限り多くの図に触れていきましょう。さらに東大式②も応用してカバーする範囲を広げていき、質も確保していきます。
この二段構えの練習を通し、共通テスト本番に活きる対応力を身につけてください。
また共通テストでは、意外なところから出題されることも考えられます。教科書の章末問題や、参考書で補足程度に紹介されている図・表にもしっかり目を通して、スキマなく対策していくことが望ましいです。
以上の3つを通じ、日々の勉強を質の高いものにしていき、効率よく共通テストで高得点を狙っていきましょう。
今回は「東大式」共通テスト地理の傾向と対策をお伝えしてきました。
共通テスト地理の勉強は、イメージの積み重ねと縦横の整理が重要です。
・復習すると、共通テスト対策で重要なのは
ことでした。
来年以降の共通テストがどう変化しても高得点を高得点を取れるように、「東大式」で勉強を重ねていきましょう!
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また今回の記事の執筆者は、スタディコーチ(studycoach)でコーチも実際に務めています!
スタディコーチ(studycoach)は現役東大生・早慶生のみが質の高い授業を行っており、高い指導実績と満足度を誇るオンライン個別指導塾です!
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東大工学部4年。理系ですが、東大は1次試験で社会科目も必要なので、地理を選択していました。「東大式」勉強法で、みなさんが効率良く勉強できることを願っています!