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こんにちは、スタディコーチのK.T(東大教養学部3年)です。
高校に入ると模擬試験(以下、模試)をたくさん受けることになります。また、模試の結果がそろそろ返ってくる頃かもしれません。自分がどのくらい点数を取れたのか、志望校の判定はどうだったのか、気になるところですよね。
さて、皆さんが受けたその模試、「受けっぱなし」で終わっていませんか?模試は「復習をすること」にこそ価値があります。模試を受けただけで満足していると、模試のせっかくの機会を無駄遣いしていると言っても過言ではありません。そこで、この記事では、模試の効率的な復習方法を紹介します。
では、模試の復習はなぜ重要なのでしょうか?
模試には以下の2つの役割があります。
①自分の弱点を明確化する
模試の結果を見ることで、自分がどの分野を苦手としているのか、どんな形式の問題だと間違えやすいのかを把握することができます。また、模試の結果は点数や得点率をグラフ化してくれるものもあるので、それも弱点把握に役立ちます。
②今後の勉強計画のベンチマークにする
弱点を把握することや、志望校への判定を確認することで、これまでの勉強計画を見直す際の試金石になります。これまでの勉強計画の何が問題で何が良かったのか、模試の結果を踏まえてどのように修正すれば良いのかを考えるきっかけになります。
模試を受け終わった後、皆さんはどうしていますか?
まず、模試が終わったらすぐに自己採点をしましょう。記憶が新しいうちに復習ができるようにするためです。模試の結果が出るのは通常数週間後なので、結果が出てから復習をしても記憶があまり残っていないことが多いです。
そして、模擬試験の結果が出た時は皆さんどうしていますか?
点数を確認してそのまま本棚に….は絶対ダメ!
模擬試験の結果は、自分の弱点を把握して効率よく勉強を進めるための最も重要な教材です。
それでは、どのように模試を復習すればいいのかを3ステップで解説していきます。
自己採点を終えたら、間違えた問題や手をつけられなかった問題を分類しましょう。この時用意するのは、色ペンもしくは色付きの付箋です。本番にうまく対処できなかった問題に、色ペンか付箋で以下のように印をつけていきます(色分けはあくまで目安なので、自分の好みに合わせて変更しましょう)。
そして、どのようなミスがいくつくらいあったかを計算しましょう。この作業を行うことで、自分のミスの傾向を把握するのに役に立ちます。
次に、上記で分類した問題を「なぜ自分が本番間違えたのか」分析していきましょう。用意するのは付箋とペンです。
自分が間違えた問題の部分に、なぜその問題を間違えてしまったのかを以下のように付箋に書いて貼り付けます。
例)「〇〇という公式を〜〜と勘違いしていた」「△△という単語の意味がわからなかった」など
そして、それと同時に「どうやったら正答に辿り着けたのか」を解説を読みながら考えてまとめてください。時間があればこれらをノートにまとめても良いですね。ただし、ノートを作ったことだけで満足しないようにご注意を!重要なのは自分のミスの傾向・間違えた理由・ミスが多い分野を把握することなので、ノートを作ることそれ自体が目的になってしまわないように気をつけましょう。また、見直した模試の問題用紙や回答用紙、解説はいつでも見返せるように必ずファイリングしておきましょう
ステップ2までで満足してしまう人がよくいますが、重要なのは解き直しをすることです。間違えた問題をまとめるだけでは弱点は克服されません。模試を受け終わってから2週間後、1ヶ月後の2回、印をつけた問題を解き直してみてください。2回問題なく解くことができたら、その問題は弱点ではなくなっていると言えるでしょう。何度も間違えてしまった問題は、2週間程度の間隔をあけて何度も解き直してみましょう。
さて、一通り復習が終わったら、模試の結果をもとに自分の勉強計画を見直してみましょう。
まず注目するべきは、自分が間違えた問題が多かった分野・教科です。そこは明確な自分の弱点になっていると言えます。そのため、今後の勉強計画ではその部分に多めに時間を割いたり、自分が苦手な問題に集中してリソースを傾けたりすると良いでしょう。具体的には、模試で間違えてしまった問題の類題を解いてみたり、模試で頭に入っていないとわかった基礎事項をもう一度復習したりすることです。
ただし、その分野に100%時間を注ぎ込むのではなく、特に苦手と感じていない分野もコンスタントに触れていくようにしましょう。数学が苦手だとわかってそればかりやっていたら、それまで得意だった国語と英語の問題が解けなくなってしまった!という事例も実際に存在します。特に暗記事項の多い社会や、読解問題やリスニングなど「慣れ」を必要とする英語を疎かにしないように気をつけましょう。
模試には1回数千円程度のお金がかかっており、決して安い出費ではありません。また、せっかくの休日を模試に使っている人も多いと思います。少ない時間とお金をかけているからこそ、有効活用したいですよね。
今回ご紹介した内容をまとめると、以下の通りになります。
ぜひ今回紹介した方法を使って効率の良い模試の復習を行ってください!
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