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2022年09月10日 studycoach-official 東大生の勉強ブログ

【国語の文章問題が苦手な人へ】読解問題・文章問題の苦手の原因と勉強のコツ

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【国語の文章問題が苦手な人へ】読解問題・文章問題の苦手の原因と勉強のコツ

みなさんこんにちは、スタディコーチのK.T(東大教養学部3年)です。

 

この記事を目にしている人の中には、国語が苦手だと感じている人が多いのではないでしょうか?特に「読解問題をどう解いていいのかわからない」と考えている人が多いかもしれません。苦手な人が多い一方で、読解問題は、高校入試でも中心的に出題されるテーマになっています。配点も高い場合が多いため、読解問題は高校入試の鍵になっていると言えるでしょう。そこで、この記事では、読解問題の攻略方法を解説します。

 

読解問題を「苦手」と感じるのはなぜ?

読解問題を「苦手」と感じるのはなぜ?

そもそも、読解問題を苦手だと感じてしまうのはなぜでしょうか?

その鍵となるのが、「知っている言葉の数「文章を読むことへの慣れ」「文章を客観的に読めるかどうか」です。ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。自分に当てはまるものはありますか?

 

苦手の理由① 知っている言葉の数が少ない

文章を読んでいて、「知らない言葉ばかりだな」と感じたことはありませんか?そもそも読んでいる文章に知らない言葉がたくさん含まれていると、文章の意味も理解できません。特に説明文の場合には、普段の会話では使わないような言葉も出てくるので尚更です。

 

苦手の理由② 文章を読むことに慣れていない

SNSや動画によく触れ、新聞や本を普段あまり読まない場合は、そもそも長い文章を読むこと自体に慣れていないかもしれません。普段から活字に触れる習慣がないと、たくさんの文字の羅列を見るだけで嫌になってしまったり、文章の流れを追うことができなかったりします。また、文章自体を読むことはできても、文章同士の繋がりがよくわからなかったり、全体的に何を言いたい文章なのかつかみきれないかもしれません。

 

苦手の理由③ 自分の感情を込めて読んでしまう

普段よく本を読んでいても、文章に自分の解釈を加えて読んでしまう場合があります。特に物語文などで、「自分ならこうする」「私はこう思う」と考えて問題に答えてしまった経験はありませんか?読解問題にはあなた自身の意見ではなく、登場人物や筆者が何を考えているかを問う問題がほとんどです。そのため、自分の感情や経験、解釈に基づいて問題に答えてしまうと、途端に問題が解けなくなってしまいます。

 

読解問題の苦手を克服するには?

読解問題の苦手を克服するには?

それでは、読解問題の苦手を克服するにはどのような勉強をしていけば良いのでしょうか?ここでは、説明文と物語に分けてその攻略法を説明します。

 

説明文の苦手を克服する方法

説明文を読むときには、「段落ごとの関係」を意識しましょう。各段落が最も言いたいことは何か、その段落は前の段落とどのような関係性にあるのか(逆のことを述べている、言い換えをしている、理由を説明している、具体例を示しているなど)を考えましょう。問題文にメモをしておくのも良いですね。

説明文を攻略するのに最も重要なのは「本文中に正解の理由を探す」ということです。説明文を扱った問題には、「指示語(これ・それ、など)が何を指すのか問う問題」「理由を問う問題」が多く出されます。この場合は、本文中に答えがそのまま書かれていることがほとんどです。

 

物語の苦手を克服する方法

小説の問題は読みやすいのでとっつきやすそうに感じますが、実は説明文よりも問題に答えることが難しいです。なぜなら、説明文よりも「答えの根拠」がはっきりしていないからです。そこで大切なのは、登場人物の感情を「客観的」捉えることです。このときに重要なのは、描かれている場面や登場人物の動き、セリフに注目することです。「自分だったらこう思う」ではなく、「登場人物はこういうふうな動作をしている・言葉を発しているからきっとこう考えているのだろう」という考え方で問題を解いていきましょう。

 

読解問題対策のためのおすすめの問題集

読解問題対策のためのおすすめの問題集

一通り解き方が確認できたら、次は問題演習で文章を読むこと・問題を解くことに慣れていきましょう。ここでは、スタディコーチがおすすめする参考書をご紹介します。

『「解き方」がわかる国語 文章読解』

高校入試レベルの読解問題を解くために必要な視点・ポイントをまとめています。親しみやすい語り口調なので、普段文章にあまり触れない人も無理なく読み進められるのが特徴です。入試問題を収録した別冊も付いており、読み終えたあとに実力も試せます。

 

『中学国語 出口のシステム読解』

大学受験用の参考書「システム現代文」シリーズなどでも知られる著者が、読解問題の読み方と解法のコツを伝授しています。実際の入試問題を使いながら、入試レベルの読解に必要な知識を身につけられます。

 

番外編:読解力をつけるためにおすすめの本

番外編:読解力をつけるためにおすすめの本

普段から文章を読むことに慣れていない人、物語はよく読むけれど説明文が苦手な人は、ぜひ中学生むけの「新書」を読んでみてください。「新書」には説明文でよく出題されるテーマが書いてあります。初めは少しとっつきにくいかもしれませんが、1日10分でも良いので読んでみてください。

 

・岩波ジュニア文庫

小中学生以上を対象にした入門新書です。有名な学者などが自分の専門分野をわかりやすく解説しています。自分が将来つきたい仕事や、授業を受けていて気になった分野に関連した本を選んで読んでみるのも良いでしょう。

 

・ちくまプリマー新書

こちらも、小中学生を対象にしている入門書シリーズです。「学校はなぜ退屈で大切なのか」「ファッションの仕事で世界を変える」「勉強する気はなぜ起こらないのか」など、難しめのテーマが苦手な人もとっつきやすい本が揃っています。

 

まとめ:コツは「文章のつながりを客観的に把握する」こと!

まとめ:コツは「文章のつながりを客観的に把握する」こと!

いかがでしたか?今回の内容をまとめると、以下の3点になります。

  1. 説明文は段落ごとの関係を把握して、文章の中から答えを探そう
  2. 物語は場面や登場人物の動き・発言から感情を推測しよう
  3. 問題集での演習や、新書を読んで文章に慣れることもおすすめ

 

文章問題は、一朝一夕にできるようになるわけではありません。毎日の勉強を積み重ねて、少しずつ克服していきましょう。また、普段から長めの文章に触れるよう意識してみてくださいね。

 

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