目次
まず、そもそも地理がどのような科目か、特徴を確認していきましょう!
地理は大きく分けて、系統地理と地誌の2つがあります。
それぞれ詳細に説明していくので、授業で学んだことを思い出しながら理解を進めてください。
系統地理は一般地理学とも言われ、地理の基礎となる分野です。
自然地理学や人文地理学のように分岐していき、天候や産業などテーマごとに学習していきます。一般的にどの辺りでどういう気候が分布しているか、だいたいの産業の分布など、言葉通り「系統」を軸に学ぶ分野です。
知識を縦糸で結んで学習していく、と認識しておくと良いでしょう。
地誌は系統地理とは違い、特定地域に特化した分野です。
アジア・ヨーロッパといった枠組みや、日本・オランダといった国ごとに気候や産業、地形などの情報を整理していきます。
基本的には系統地理で学んだ知識・理論を応用しながら当てはめていく感覚です。もっと言えば、地誌でやっている内容は系統地理で一度学習していることなのです。極論を言ってしまえば、系統地理が完璧なら地誌は必要ないのです!
ですが、系統地理では気候、産業、地質……という切り取り方で学習するのに対し、地誌は地域ごとに切り取って学習するため、地誌の勉強をすることで理解がより深まることは間違いありません。
系統地理が縦の糸なら、地誌は横の糸のような存在になります。両者が組み合わさって地理の知識が編み込まれていきます。
文系私立の受験生や国公立大学の受験生の多くは、社会科目を1つまたは2つ選択しなければなりません。一部の受験生は科目選択に困っていたり、また選択したは良いものの成績が伸び悩んでいたりするでしょう。
そんな方にオススメなのは記事「共通テスト社会の科目選択はどうする?【東大首席直伝】」です!
https://studycoach.co.jp/study_information/3291/
共通テスト社会の科目選択を、東大首席が自ら説明しています。
要約すると、各科目の特徴はそれぞれ以下の通りです。
地理
世界史
日本史
倫理政経
という感じになります!
以上を踏まえると、地理は共通テストはそこそこ必要で、暗記が苦手な人にオススメというわけですね!
地理の特徴を掴めたところで、具体的な勉強法を3つに絞って説明していきます!
地理は分野が多岐に渡っていて、各分野を勉強していても地理学習の全体像が見えにくいです。そこで、地理の本格的な学習を始める際にはまず短期間にざっと地理の全体を体系的に見渡すことで、その後の地理学習がとてもスムーズに進むようになります。
そのため、まずは共通テスト向けの地理の参考書をざっと一周読むようにしましょう。地理は暗記事項自体はそこまで多くないので、数週間あれば共通テスト向け参考書を一周できるでしょう。
先ほどお伝えしたように、地理は大きく分けて「系統地理」と「地誌」に分かれています。基本的には初めに「系統地理」を学んで、その理論を個別に応用していって「地誌」を理解するというイメージです。
①の過程で地理の大体の全体像を把握したら細かい事象の理解に移ります。この時には教科書や資料集を活用しましょう!地理では資料集に資料集ならではの情報やわかりやすい図表が載っているので資料集の確認も怠らないようにすると良いでしょう。
他の社会科目では教科書に書いてある用語などの暗記が必要になりますが、地理に関しては細かい用語の暗記というよりは概念の理解や、事象とその理由を覚えることが中心になるのでそれを意識して教科書を読み進めましょう。
②の過程まで終わったら演習に移るようにしましょう。演習の手始めとしてはセンター試験の過去問がおすすめです。地理の全ての範囲に関して理解度を測る良問が多いのでまずはセンター演習を行いましょう。
その他の社会科目は基本的には知識を覚えることが重要なので、演習の重要度はそこまで高くありません。しかし、地理に関しては、理解した概念を応用して問題を解くことが必要となるので、この応用力を鍛えるためにも演習が重要になります。
ここで重要なのは、地理に関しては教科書や参考書に載っていないコツや知識が必要な場合があるので、そのような知識は出てくるたびに覚えることです。また、問題を解いていて少し怪しいなという場所があった場合は教科書などに立ち返って復習することも大切です!
その後、記述対策が必要な人は記述対策を行いましょう。記述対策は、まずは記述対策の参考書を1冊を完璧にやり抜きましょう。決して暗記を推奨するわけではないですが、類似した問題やテーマを見たら、流れるように記述の内容を声に出して言えるくらいになっていることが望ましいです。
一通り記述対策の参考書をマスターしたら、共通テストなどの選択式の問題でも「ここよく記述させられるんだよな」などとイメージできると、高得点が安定して取れるようになってきます!
定期テストはどの科目でも、授業を行なっている先生次第で問題形式が大きく変わるものです。ですので、まずは先生の普段の授業に注意し、知識・理解などのどこを重視しているか分析しましょう。
また、地理の定期テストでは範囲が絞られるので、系統地理の範囲では応用問題レベルで理解を定着させ、地誌の範囲では重点的にテスト範囲の地域のデータや地図に目を通しておくことが有効です。
もちろん、部活や委員会の先輩に過去問を貰うことも有効な対策法です。先生ごとに問題の出し方に違いがあるので、その特徴を捉えておくには過去問が一番いいでしょう。
先ほども述べたように、共通テスト地理は高得点を取るのが難しく、8割以上を目指すとなるとかなり大変です。しかし、共通テストで高得点が必要なために、「地理で9割ほどとっておきたい!」という人もいるでしょう。
そんな方にオススメなのは記事「【東大式】共通テスト地理で9割取るための傾向&対策【2022】」です!
共通テストの特徴や、過去問分析まで行っており、地理で高得点を目指す人は必見です!
全受験生を悩ますのが、いつから共通テスト勉強を始めるべきかだと思います。まず、基本的な勉強は早めに始めておくに越したことはありません。目標としては、受験の夏に一通りインプット(特に系統地理は完璧に!)しておくことです。
その後で、地誌は他の科目と時間配分しながら、目標とする知識レベルに合わせてインプットを進めると良いでしょう。くれぐれも系統地理が疎かな状態で地誌には進まないようにしてくださいね!
そして見落とせないのがセンター地理と共通テスト地理の違いについてです。センター地理とに比べて共通テスト地理は「文章の正誤判定を行う」ような設問が減少し、図やグラフの読み取り問題が増加しました。つまり、いわゆる「思考が必要な問題」が増えたのです。
では「思考が必要な問題」にどう対処すれば良いのか。これに関しても上の記事にまとめられていますのでぜひご覧ください!
定期テストや共通テストの具体的な対策を確認したところで、次は地理のオススメ参考書とその活用方法をご紹介していきます!
インプット(暗記)とアウトプット(演習)に分けてそれぞれご説明していくので、まだ参考書を持っていない人は購入を検討したり、すでに持っている人は「自分が今使っている参考書とどちらが自分に合っているか?」比較したりしながら読んでいくと良いでしょう!
難易度は共通テスト〜難関大レベルですので共通テスト対策から難関大の記述対策まで幅広く利用することができます!
系統地理編と地誌編の2冊あり、合計での目安学習時間は高校3年生:5ヶ月、高校2年生以下:10ヶ月ほどです。
図表が多く載っており、インプットと理解がしやすい構成になっていますので、一から学ぶのにも最適な一冊です。初めて学ぶのにも使えますし、網羅性が高いのでインプットを一通り終えた後でも、共通テストなどの問題集を実際にやってみながら、間違えたところをこの参考書で復習するというサイクルを繰り返すのがいいでしょう。
難易度は共通テスト〜二次試験レベルで、最初の二次試験対策にちょうどよい参考書です。
目安学習時間は高校3年生:2ヶ月、高校2年生以下:4ヶ月ほどです。
問題ベースで問題を解きながら、知識のインプットと論述対策を行うことができます。自力でまずは解いてみて、解答を見て漏れを確認し、数日したら解き直しのサイクルを繰り返すのが良いでしょう。
難易度は共通テスト〜難関大レベルで、難関大を目指す人にもおすすめです。
資料集としての役割が強く、図表などが豊富で、より深く理解しようと思ったときに最適です。問題を解いていて、間違えた問題についてより深く理解したいと思ったときに有効な参考書です!
難易度は高校基礎〜共通テスト・難関大レベルで、本当に基礎から難関大レベルまで幅広く使えます。
目安学習時間は高校3年生:2ヶ月 高校2年生以下:4ヶ月ほどです。
図表等が積極的に使われていて、かつ視覚的にもまとまっていて読みやすいものになっています!共通テストしか使わない生徒は問題を解いて解説を熟読、二次試験でも使う生徒は問題を解いてかつ関連事項の整理を行うのが良いでしょう。
今回は「東大式」地理の勉強法をお伝えしてきました。
まとめると、
この3点が特に大切です。
地理は年々、思考力が問われる問題が多くなりつつあり、対策が難しくなっている教科です。ですが、きちんとした対策をすれば、他の教科に比べれば少ない暗記量で高得点を取ることができる教科でもあります。
受験でも定期テストでも高得点を取るために、この記事で理解したことを今日から実践していきましょう!
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また今回の記事の執筆者は、スタディコーチ(studycoach)でコーチも実際に務めています!
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