目次
こんにちは、東京大学文科3類1年生の古橋慧士と申します。
<プロフィール>
古橋慧士
海陽中等教育学校 卒業
東京大学文科三類
経歴
中高6年間を全寮制の学校で過ごす。サッカー部に所属しながら学業に励み、高校時代には全国統一高校生テスト決勝に進出。2020年東京大学入試では、文科三類に首席で合格。
今回は共通テストリスニングのポイントについて紹介します。
なお、共通テスト対策以前に英語全体の勉強法を押さえたい人は、まずこちらの記事をチェックしましょう。
リスニングで問題に答えるまでには大きく分けて以下の3つのステップがあります。
①流れている英単語が聞き取れる。 ②聞き取れた英単語をつなげて、英文として意味を捉えられる。 ③問いに答えられる。
リスニングが解けない場合、これらのうちでどこに解けない原因があるかを分析する必要があります。まずは、①~③のうちどれができていないのかを自分で見つけてみましょう!
では、①~③について、その解決策、勉強法についてお書きします。
①英単語が聞き取れない。
・単語が分からない これはリーディングとやることは同じです。1冊単語帳を決めてやりこみましょう。個人的にはシンプルなデザインでわかりやすい、『ターゲット1900』がおすすめです。
・スクリプトの単語は分かるが聞き取れない 単語自体が分かるのにリスニングの単語が聞き取れない理由は、単語の発音に慣れていないことであると思います。これは、英語の発音に慣れることが必要です。 この練習にはシャドーイングと呼ばれる方法が効果的です。シャドーイングとは、リスニング音声に合わせてスクリプトを見ながら自分で発音練習をするものです。リスニング問題を解いた後に、シャドーイングを行うことで、英語がかなり聞き取れるようになるでしょう。
ちなみに、①の解決には単語力が不可欠です。今の英単語帳で効果を実感できていない人、まだ英単語帳を決めていない人は、こちらの記事を参考に数rと良いでしょう。
②英単語は聞き取れるが、英文の理解ができない。
・スクリプトを見ても、理解できない箇所がある これも、リーディングとやることは同じで、文構造を捉える練習が必要となります。第5弾で紹介した、『ポレポレ』や『英文読解の透視図』などを勉強しましょう。
・スクリプトを見れば英文は理解できるが、スピードが追いつかない。 これは、英文理解のスピードに問題があるといえます。これも第5弾でお伝えしたように、英語を日本語訳せずに理解する、ということを意識して練習するとよいと思います。(前回もご紹介しましたが、日本語に訳さずに英語を理解するコツを第4弾でお書きしています。https://studycoach.co.jp/column/blog/836/)
③英文の意味は分かるが、問いに答えられない。
リスニング問題の文章を一語一句すべて聞き取って記憶することはほぼ不可能です。
よって、問題を解くためには、問題を解くのに必要な部分を集中して聞くことが必要となります。③のパターンの人の多くはこれができていません。 これには問題文を先に読むことが効果的です。また、それ以外にも、問題のパターンへの慣れなども必要となります。
したがってこのような場合には、問題文を先にみるのを意識すること、そしてリスニング問題の演習を行うことで問題に慣れることが必要となります。
以上、原因別にリスニング問題の対策法についてお書きしました。
お気づきの方も多いと思いますが、リスニングに必要な能力の多くは、リーディングにも必要なものです。 リーディング、リスニングを全く別物として捉えるのではなく、2つを同時に伸ばしていくような意識で勉強してみてください!
またスタディコーチ(studycoach)の公式LINEアカウントでは、受験や勉強にお得な情報を発信中です! 各種イベント・お得なキャンペーンのお知らせを受け取ることもできるので、ぜひ友達登録よろしくお願いします!
英語の基本的な勉強法がわかったところで、ほとんどの人が避けて通れない共通テスト英語の対策へ移りましょう。
特に東大受験を目指している方は二次試験対策に記事「【東大式】東大英語の分析&現役生が教える最新対策2022!」もチェックしておくと良いと思います。二次試験まで見据えて勉強が進められるなら、それに越したことはないでしょう!
英語の参考書が決まっていない人は、上記の記事を読んだ上でこちらのオススメ参考書まとめ記事をご覧ください。
また「英文を読む速度が上がらず、困っている……」という方には、以下の記事がオススメです。