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2020年12月10日 勉強ブログ-勉強法

【東大主席が解説】古文・古典の勉強法のとは?オススメ参考書も紹介

【東大首席が解説】大学受験古文の勉強法、最強の4ステップ!おすすめ参考書と効率的な暗記法も

こんにちは!スタディコーチで学習コーチを務める東大生の古橋です。

「古文単語や文法を一通りやったのに、なぜか成績が伸び悩んでいる…」「難関大学を目指しているけど、今の勉強法で間に合うか不安だ」

多くの受験生が抱える古文の悩み。もしかしたら、あなたも「なんとなく」で文章を読んでしまっていませんか?

実は、古文は「外国語」として捉え、正しい手順で学習すれば、誰でも安定して高得点を狙える科目です。センスはほとんど必要ありません。

この記事では、多くの受験生がつまずくポイントを解消し、大学受験で合格点を取るための「4つの力」と具体的な勉強ステップを、おすすめの参考書とともに徹底解説します。

 

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大学受験古文で合格点を取るために必要な「4つの力」

古文で安定して得点するためには、以下の4つの力をバランス良く身につけることが不可欠です。

古文攻略の4要素

1.古典文法:文章を正確に訳すための土台

2.古文単語:読解の解像度を上げるための武器

3.古文常識:省略された文脈を補うための知識

4.読解の慣れ:知識を実践で使いこなすための経験

これらの力を、最も効率的に習得するための勉強法を、3つのステップに分けて具体的に見ていきましょう。基礎知識だけで解ける問題が大半なので、焦らず一つずつ確実に固めていくことが、合格への一番の近道です。

ステップ1:古典文法の完全習得【高2の3学期までが理想】

古文の勉強で、何よりも最優先すべきは「古典文法」です。特に「助動詞」と「敬語」は、読解の根幹をなす最重要項目。ここが曖昧なままでは、どれだけ単語を覚えても正確な読解は望めません。

最重要①:助動詞

助動詞は、ほぼ全ての和訳問題や解釈問題に絡んできます。言い換えれば、助動詞を覚えていない時点で、読解問題の9割は正解できないと言っても過言ではありません。意味の判別には慣れも必要ですが、まずは知識を完璧にインプutしましょう。

覚える際は、以下の3点を必ずセットで押さえてください。

1. 活用:未然形、連用形、終止形、連体形、已然形、命令形の6つ

2. 意味:複数ある場合は、主要なものから全て覚える

3. 接続:助動詞の直前の語がどの活用形になるか

最重要②:敬語

敬語は、文法の中でも特に読解力に直結する分野です。なぜなら、古文では頻繁に主語が省略されますが、敬語の種類と向かう先(敬意の対象)を特定することで、その動作の主語が誰なのかを正確に把握できるからです。

敬語がわからないと、誰が何をしているのか分からないまま、謎の文章を読み進めることになってしまいます。まずは以下のポイントを意識して、敬語の基本的な仕組みを理解しましょう。

1. 地の文か、会話文か?(語り手は作者か、登場人物か)

2. 尊敬語、謙譲語、丁寧語のどれか?(これは単語として覚える)

3. 敬意の対象は誰か?(尊敬語→動作の主、謙譲語→動作の受け手、丁寧語→読み手・聞き手)

【学習コーチからのワンポイント】

文法学習が退屈に感じる人は、インプットとアウトプットを高速で繰り返すのがおすすめです。河合塾の『ステップアップノート30』のようなドリル形式の参考書を使い、一単元を学んだらすぐに問題を解く、というサイクルを繰り返しましょう。何周もすることで、知識が確実に定着します。

ステップ2:古文単語の効率的な暗記【高3の夏休みまで】

文法の土台ができたら、次は単語という武器を揃えていきます。大学受験、特に難関大レベルでは約500〜600語の単語をマスターする必要があります。英語に比べて量は少ないですが、文脈からの推測が難しいため、一語一語の精度が重要になります。

暗記のコツは「イメージ」で捉えること

古文単語には複数の意味があるものが多く、丸暗記しようとすると大変です。大切なのは、それぞれの訳語に共通する「中核イメージ」を捉えること。例えば、「あはれなり」は「しみじみと趣深い」「気の毒だ」「かわいい」など複数の意味がありますが、「心が動かされる感じ」というイメージで覚えておけば、文脈に応じて柔軟な解釈ができます。

単語帳は、自分に合ったものを1冊選び、夏休みまでに4〜5周して完璧にしましょう。赤字の意味だけでなく、黒字の多義語までしっかり覚えることが、ライバルとの差になります。

【レベル別】おすすめ古文単語帳

・標準レベル:『読んで見て覚える古文単語315』
イラストと解説のバランスが良い、最もオーソドックスな単語帳。最初に手にする一冊として最適です。

・暗記が苦手な人向け:『古文単語ゴロゴ』
ユニークな語呂合わせとイラストで、記憶に残りやすいのが特徴。楽しく覚えたい人におすすめです。

・語源から理解したい人向け:『マドンナ古文単語』
単語の成り立ちやニュアンスが丁寧に解説されており、深い理解に繋がります。ただし、単語数はやや少なめなので、難関大志望者は他の単語帳との併用も検討しましょう。

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ステップ3:問題演習で「読解の慣れ」と「古文常識」を鍛える

文法と単語の知識が揃ったら、いよいよ実践演習です。この段階の目的は、インプットした知識をアウトプットする訓練を通して、「読解への慣れ」「古文常識」を身につけることです。

演習の進め方とスケジュール

〜高3夏まで:基礎演習
まずは、良質な問題が豊富な「センター試験(共通テスト)の過去問」が最適です。30年分近いストックがあり、基礎力を固めるには最高の教材です。この段階で、古文の読解のコツを掴みましょう。

高3秋〜:志望校レベル演習
センターレベルに慣れたら、志望校のレベルに合わせて演習書の難易度を上げていきます。『古文上達 読解と演習56』は標準〜応用レベルへの橋渡しに、『得点奪取古文』は記述対策が必要な難関大志望者におすすめです。

【学習コーチからのワンポイント】

「古文常識」は、参考書を最初から完璧に暗記しようとする必要はありません。『マドンナ古文常識』などを一読して全体像を掴んだら、あとは問題演習で知らない常識が出てくるたびに、辞書のように参照して知識を蓄積していくのが効率的です。

読解力を飛躍させる具体的な演習手順

ただ問題を解くだけでなく、以下の手順を徹底することで、演習の効果は何倍にもなります。

1

問題を解く際に、意味が分からなかった単語、主語が誰か分からなかった部分、文法的に解釈できなかった助動詞などに、シャーペンでチェックを入れながら読み進めます。

2

答え合わせをした後、解説を読むだけでなく、自分がチェックした箇所がなぜ読めなかったのかを徹底的に分析します。単語の知識不足か、文法解釈ミスか、敬語の対象の誤認か、原因を特定します。

3

最後に、本文の現代語訳と自分の解釈を照らし合わせ、ズレがあった部分を確認します。この「細かいすり合わせ作業」の積み重ねが、古文への慣れを生み、読解の精度を劇的に向上させます。

よくある質問(Q&A)

Q.

どうしても主語が見つけられません。どうすればいいですか?

A.

まずは敬語に注目するのが王道です。尊敬語が使われていれば身分の高い人物、謙譲語ならその動作の受け手が身分の高い人物、というように主語を推測できます。また、接続助詞(「て」「で」「ば」「ど」「が」「に」など)の前後は主語が変わりにくい、というルールも意識すると、主語の把握がかなり楽になります。

Q.

単語帳を一冊終えましたが、新しい文章になると知らない単語ばかりです。

A.

素晴らしい一歩です!しかし、一冊の単語帳で全ての単語を網羅することは不可能です。大切なのは、知らない単語が出てきたときに、文脈や漢字から意味を「推測」する力です。そのためにも、まずは覚えた単語と文法知識を完璧に使いこなせるようになることが重要です。推測の精度は、演習量に比例して上がっていきます。

まとめ

今回は、大学受験古文を攻略するための効率的な勉強法を紹介しました。

古文は、正しい順序で、やるべきことを一つずつ積み重ねれば、必ず得点源になる科目です。センスは関係ありません。今回紹介した「文法→単語→演習」のステップを信じて、今日から実践してみてください。あなたの努力が、合格へと繋がることを応援しています!

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