目次
この記事でわかること
・東北大歯学部の入試科目と配点(数学500・外国語500・理科500・面接300、共通テスト950)
・理科は物理・化学必須ではなく「2科目自由選択」という工学部・薬学部との違い
・面接300点という他学部にない配点の重みと対策の始めどき
・東北大6理系学部(工・理・医・歯・薬・農)の理科選択ルールの一覧比較
・偏差値・倍率などの最新入試結果データ
「歯学部を目指すなら理科は物理と化学じゃないとダメですか」。文理選択や科目選択の時期になると、こうした質問を受けることが増えます。結論から言うと、東北大歯学部の理科は物理・化学必須ではなく、生物を含む4科目から2科目を自由に選べます。この記事では、東北大歯学部の入試科目・配点を公式データにもとづいて整理し、工学部・薬学部との違いや、面接300点という歯学部特有のポイントまで、現役東北大生スタッフが解説します。
この記事を書いた人
【東北大学理学部生物学科 畦地】
【生き物の進化や脳科学の研究をしたく生物学科に進学しました!】
東北大歯学部の一般選抜前期日程は、共通テストと個別学力検査(二次試験)の合計点で合否が決まります。まず全体の配点構成を見てみましょう。
| 区分 | 科目 | 配点 |
|---|---|---|
| 共通テスト(950点) | 国語 | 200点 |
| 数学 | 200点 | |
| 英語(リーディング150+リスニング50) | 200点 | |
| 地歴・公民(1科目選択) | 100点 | |
| 理科(2科目選択) | 200点 | |
| 情報 | 50点 | |
| 個別学力検査(1,800点) | 数学(数I・A・II・B・III・C全範囲) | 500点 |
| 外国語(英語) | 500点 | |
| 理科(2科目選択) | 500点 | |
| 面接 | 300点 | |
出典:マナビジョン(Benesse)東北大学歯学部入試情報ページ(2027年度入試情報)。地歴・公民は個別学力検査には含まれず、共通テストのみが対象です。
東北大歯学部の理科は、共通テスト・個別学力検査のいずれも「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」「地学基礎・地学」から2科目を自由に選べます。物理と化学の組み合わせが必須という規定はありません。つまり、生物を選んで受験することも制度上は可能です。
これは、工学部(全5学科で物理・化学が完全必須)や薬学部(物理・化学が完全必須で生物・地学での代替不可)とは異なるルールです。歯学部は理学部・医学部・農学部と同じ「自由選択」グループに入ります。以下は、東北大の理系6学部について、これまでの取材でわかった理科選択ルールを一覧にまとめたものです。
| 学部 | 理科の選択ルール |
|---|---|
| 工学部(全5学科) | 物理・化学が完全必須 |
| 薬学部 | 物理・化学が完全必須(生物・地学での代替不可) |
| 理学部 | 4科目から2科目自由選択 |
| 医学部(医学科・保健学科) | 物理・化学・生物から2科目自由選択 |
| 歯学部 | 4科目から2科目自由選択 |
| 農学部 | 4科目から2科目自由選択 |
【ここは推測です】制度上は生物選択でも歯学部を受験できますが、入学後の解剖学・生理学などの学習では物理・化学の基礎知識が前提になる場面が多いとされています。生物のみを選んだ場合にどこまで不利になるかは大学側から明言されていないため、断定はできません。心配な場合は、東北大歯学部のオープンキャンパスや個別相談で在学生・教員に直接確認することをおすすめします。
歯学部の個別学力検査は数学500点・外国語500点・理科500点・面接300点の合計1,800点です。面接は理科(500点)に次ぐ配点ではありませんが、単独の試験科目としては軽視できない300点を占めています。学力試験の対策だけに時間を使い、面接対策を受験直前に慌てて始めるケースは避けたいところです。
【ここは推測です】面接で具体的に何が問われるかという詳細な出題内容は大学から公表されていないため、この記事では断定を避けます。「なぜ歯学部か」「なぜ東北大か」という志望理由を自分の言葉で説明できるように、早めに考えを整理しておくことは、AO入試の志望理由書対策(下記の関連記事を参照)とも共通する準備になります。
東北大歯学部(一般選抜前期日程)の最新の入試結果データは以下の通りです。
| 偏差値(河合塾基準) | 60.0 | 共通テスト得点率ボーダー | 73% | 前期日程 募集人員 | 37名 | 前期日程 志願者数・倍率(2025年度) | 137名・3.2倍(2024年度は2.7倍) |
出典:大学受験パスナビ(旺文社)東北大学歯学部の入試結果ページ、みんなの大学情報。倍率は前年から上昇しており、共通テストで得点率73%前後を目安にすると計画が立てやすくなります。
スタッフ実体験
【私自身は生物選択なのですが、大学によっては生物を選ぶと受けられない学部があるということを聞き、選択するのにはかなりの勇気が必要でした。】
歯学部を選択肢に入れるかどうかで迷っている場合、以下のチェック項目を参考にしてください。
□ 理科は生物を含む4科目から2科目を自由に選べる(物理・化学必須ではない)
□ ただし工学部・薬学部を併願・志望変更する可能性があるなら、物理・化学の履修を検討する
□ 個別学力検査は数学500・外国語500・理科500・面接300の合計1,800点
□ 面接300点の対策は、志望理由の言語化から早めに始める
□ 共通テストは地歴・公民1科目、情報を含む950点。理科・地歴公民の配点比率も事前に確認する
□ 最新の配点・科目は毎年の学生募集要項で必ず確認する(本記事は2027年度入試情報にもとづく)
Q1. 歯学部は生物だけで受験できますか。
A. 制度上は、物理基礎・物理/化学基礎・化学/生物基礎・生物/地学基礎・地学の4科目から2科目を自由に選べるため、生物を含む組み合わせでの受験は可能です。ただし入学後の学習内容との相性は大学から明言されていないため、気になる場合はオープンキャンパス等で直接確認しましょう。
Q2. 工学部や薬学部への志望変更を考えている場合はどうすればいいですか。
A. 工学部・薬学部は物理・化学が完全必須のため、歯学部を軸にしつつ理系他学部への変更可能性も残したい場合は、高1・高2のうちに物理・化学を履修しておくと選択肢が広がります。
Q3. 面接では何を聞かれますか。
A. 出題内容は大学から公表されていないため断定はできません。志望理由や医療・歯科医療への関心を自分の言葉で説明できるよう準備しておくことが一般的に勧められています。
Q4. 共通テストと個別学力検査、どちらの配点が大きいですか。
A. 共通テスト950点に対し個別学力検査は1,800点で、合計2,750点のうち個別学力検査が約65%を占めます。二次試験の対策に重点を置く必要があります。
Q5. 偏差値60.0という数字はどう捉えればいいですか。
A. 河合塾基準の「合格可能性50%ライン」の偏差値です。共通テスト得点率のボーダーは73%とされており、あわせて目安にすると学習計画が立てやすくなります。
Q6. この記事の対象は歯学部志望者だけですか。
A. 理系で文理選択・科目選択に迷っている中高生にも役立つ内容です。工学部・理学部・医学部・薬学部・農学部の理科選択ルールもあわせて掲載しているので、志望学部が固まっていない段階での判断材料としてご活用ください。
東北大の入試科目シリーズとあわせてお読みください。
東北大 学部別 理科科目要件ガイド(工学部・理学部・医学部の理科選択)
この記事の公開により、東北大学の全10学部(文・教育・法・経済・理・医・歯・工・薬・農)の入試科目要件がすべて出そろいました。
現役東北大生スタッフが毎日校舎でサポート
スタディコーチ仙台校では、文理選択・科目選択の相談も、現役東北大生スタッフが実体験を交えてサポートしています。歯学部を含む学部選びに迷ったら、まずは無料体験でお気軽にご相談ください。
【免責事項】本記事の入試科目・配点・偏差値・倍率等の情報は、2026年8月時点でマナビジョン(Benesse)・大学受験パスナビ(旺文社)・みんなの大学情報等の情報をもとに作成したものです。入試制度・配点は年度により変更される場合があるため、出願前に必ず東北大学が発表する最新の学生募集要項をご確認ください。