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こんにちは、東大工学部3年の小林優仁
高3の5月まで運動部に所属していたため、時間のない中での受験勉強でした。みなさんには、忙しい日々の中でも着実に力をつける勉強法をお伝えしていこうと思います!
化学選択のみなさん、今どんな参考書を使って勉強していますか?
世の中には数え切れないほどの参考書があり、「どれが自分に合っているのか分からず困っている」なんて人も多いのではないのでしょうか。
受験勉強において、参考書選びはとても重要です。自分のレベルや課題に合った参考書を選び、正しく使いこなせれば化学の実力をどんどん伸ばしていくことができます。
そこで今回は、現役東大生が多く所属するスタディコーチが、おすすめの化学参考書をジャンル別にご紹介します!
インプット用、演習用といった用途に加え、初心者〜難関大受験のようなレベルまで意識して紹介していくので、この中で自分がやるべき参考書が見つけられるでしょう!
具体的な化学の参考書の選び方を見ていく前に、効率的な化学の勉強の流れをおさらいしておきましょう。
記事「【東大式】東大化学の難易度は?現役生による分析&最新攻略法2022!」
こちらの記事では、東大化学に限らず、化学の勉強全般に当てはまる効率のよい時期別の勉強法を紹介しています。
この記事にあるように、化学の勉強は①初学時②パターン習得期③演習期の三つに分けると考えやすいです。
初学時はインプットとアウトプットをバランスよく行うこと、パターン習得期は標準的な問題の解法を抑えること、演習期では志望校と同じレベルの問題を時間を測って解くことが重要なのでした!
これらを踏まえながら、より適切な参考書選びをするにはどのようなポイントを押さえればよいか、見ていきましょう!
化学の参考書には、インプット教材、辞書タイプ、問題集、一問一答のようにいくつかのジャンルがありますが、個別のジャンルを見ていく前に、まずは化学の参考書全般に言える、選び方の基準を見ていきます。
化学の参考書には、初学者向けのインプット教材から難関大学対策のための問題集まで、様々なものがあります。
内容があまりに難しく感じるものは、頑張って進めてもあまり吸収できない可能性が高いです。扱っている問題や説明が、ちょっと頑張れば理解できるくらいのものを選んで徐々にレベルアップしていきましょう!
図や写真で見た情報は記憶に残りやすく、初学の段階からでも意識することは重要です。
問題を解くときも、図や表を書くと考え方が整理できて自分でも理解しやすくなるので、迷った時は図や表がたくさん使われているものを選んでみましょう!
参考書には、本によってカラーのものやモノクロのもの、文体が説明調のものや講義口調のものもあります。
内容にあまり差はなくても、読みやすさ・理解しやすさは変わってくるので、書店で比較して好みのものを探しましょう!
化学基礎は理論化学の一部なので、理論化学用の参考書でもカバーできます。また、共通テストと2次の違いはあまりありません。
それでは、以上の基準を踏まえた上で、ジャンル別におすすめ参考書を紹介していきます!
まずは、初学時に使うことになるインプット教材について見ていきます。
インプット教材としては、図や写真が多用されていて感覚的にわかりやすいもの、章末に練習問題があり適度にアウトプットできるもの、がおすすめです!
具体的なオススメ参考書には以下のようなものがあります。
これは実際に授業を受けているような口調で書かれている講義形式の参考書です。別冊で参考書の内容を簡潔にまとめた「最重要Point総整理」があり、これが暗記に役立ちます!
とにかくイラストが多い参考書です。かわいいイラストとは裏腹に内容はしっかりと説明されていて、分量もそこそこ多いです。上記のDoシリーズよりも説明が丁寧なので、Doシリーズが分かりづらいと感じるようであれば、こっちを使うのもアリです。
これはインプット用の参考書というよりは、インプットと並行してアウトプットすることで知識の定着を図るための参考書です。インプット教材の章末問題だけではカバーできない細かい知識も問題として出てきます。学習が進んだ後も短時間で全範囲を復習するのに役立ちます!
一通り理論をインプットしたら、問題演習を通じて、典型的な問題の解法を身につけていきます。
この時重要なのは、多少分量が多くても、網羅性の高い問題集を使ってどんなタイプの問題にも対応できるようにすることです!
また、解説が豊富なものを選ぶと自習が捗ると思います。
具体的なオススメ問題集には以下のようなものがあります。
この問題集は、後述の化学の新演習、化学の新研究と同じシリーズの標準レベルの問題集です。
問題のレベルは教科書傍用問題集と同じくらいで、これをマスターすれば共通テストレベルの問題は楽に解けるようになります。一冊の中に基礎〜標準レベルの問題があるので、レベルを分けて何周かするもの良いと思います。
何よりも解説が豊富なので、傍用問題集の解説が淡白だと思う人にオススメです!
こちらは中堅〜難関私立大・国公立の実際の過去問が多く収録されている問題集です。
化学の新標準演習と比べると、一問一問の分量が多いのが特徴です。網羅性が非常によく、この一冊をマスターすればどの大学の問題でも合格点が狙えるようになります。一方解説は少し淡白なので注意が必要です。
こちらは旧帝大、医学部のような最難関大学を受ける人にオススメの問題集になります。クセのない出題で網羅性も高い問題集ですが、より深い理解・思考力を求められる問題が多いです。
逆に言えばこの本をマスターすればどの大学の入試でも化学を得点源にできるようになります!
ある程度典型問題が解けるようになってきたら、いよいよ志望校の過去問を使って演習をしていきます。
この時期は基本的には志望校、もしくは志望校と同じレベルの大学の過去問を時間を測って解いていくのがよいでしょう。
過去問を解いているうちに苦手な分野がわかってきたら、分野別の問題集で集中的に対策するのも効率が良いです。
ここでは分野別問題集のオススメを紹介します。
有機化学の構造決定問題では、単なる知識のインプット・アウトプットだけでなく「銀鏡反応が陽性だったらアルデヒド基がある」というように、覚えた知識を問題を解くのに活かせる形にしていく訓練が必要になります。
この参考書は、問題を解くという観点で知識をまとめ直してくれており、またその知識を使った演習ができるようなものになっています。
こちらは、実際に入試で出題された論述問題が集められた問題集です。主に旧帝大のように論述問題が多く出題される大学を受験する人にオススメです。
記述や論述をどのような書き方でどれくらい書けば良いのかを掴むために有用な参考書と言えるでしょう!
基本的には上記の参考書を順にこなしていけば順調にレベルアップしていけると思いますが、ものによっては解説が淡白で、問題は解けるもののよく理解ができていない気がしてモヤモヤする、、といったことも。
そんな時に適宜参照すると理解を深められる辞書的な教材を2点紹介します。
こちらはいわゆる資料集です。いろいろな物質・実験の写真や、細かいデータがまとまっています。学校で配布されている人もいるかもしれません。
意外にも理論面の解説も豊富で、図やデータとともにわかりやすく説明されているので初学時から参照するのもおすすめです。
こちらは前述の化学の新標準演習、化学の新演習と同じ著者の本になります。高校化学の全てが載っているといっても過言ではない、ボリュームの解説がされている本です。
発展的なトピックに関しても詳しい説明があり、問題演習をする中で教科書にも載っていないようなことが出てきたら、この本を参照するという使い方がオススメです。(1から読み進めるという使い方はおすすめできません。)
今回は「東大式」化学参考書の選び方とオススメの参考書をお伝えしてきました。
化学は適切な時期に適切な参考書を活用することでテンポ良くレベルアップしていくことが可能です!
今回の記事をもとに自分に合った参考書を見つけて、あとはとにかくその参考書をやり切りましょう!
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また今回の記事の執筆者は、スタディコーチ(studycoach)でコーチも実際に務めています!
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