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大学受験を機に東京進出を果たした私ですが、さまざまユニークな人々との出会いがありました。以下はその中の一つです。
東京在住時代に通っていた、代々木駅近くにあるA治療院。
院長にお会いしたのは、昭和が終わりかけていたころでした。
初対面の衝撃についてはここでは省きますが、そこに通う中で私は、それまでの人生で出会ったことのない「いい意味で変わった人たち」に遭遇しました。
A治療院には長年お世話になりましたが、特に印象に残っているのが、同年代のW林先生。
彼の話が、今でも強く心に残っています。
W林先生は若くして治療家を志し、A治療院の門を叩きました。
しかし、院長は何も教えてはくれませんでした。
ある日、W林先生が「人間性を高めるにはどうしたら良いでしょうか?」と尋ねると、院長はこう答えました。
「駅のトイレを素手で掃除しなさい」
恐ろしい提案ですが、断るわけにもいかず、院長自ら代々木駅の駅長に許可を取り、さらに一緒に掃除をしてくれたのです。
最初はもちろん抵抗があったそうです。
自宅のトイレならまだしも、不特定多数が使用したトイレを素手で掃除するなんて、まるで拷問。
苦々しい気持ちを抱えながらも、毎朝続けていくうちに、W林先生は自分自身の中に「何かしらの変化」が芽生えていることに気づきます。
しかしその時は、それをうまく言葉にすることはできなかったそうです。
さて、これを読んだあなたはどう感じたでしょうか?
私が考えたのは、
「本当に人間性を高めるために素手でトイレ掃除をする必要があったのか?」
「他にもっとやり方はなかったのではないか?」
ということでした。
当時、私は道元禅師の「只管打坐」という教えに傾倒していたので、
「トイレ掃除は人間性を高めるためにやるのではなく、ただひたすら綺麗にすること自体が大切なのだ」
と思ったのです。
院長の言葉の真意は、おそらくこうだったのではないでしょうか。
「人間性を高めようなんて大それたことを考える前に、ただひたすら目の前のことに打ち込め」
そして、「やっているうちに、人間性を高めようという自意識そのものが無意味だと気づくだろう」と。
たまたま、その打ち込む対象が「素手のトイレ掃除」だっただけなのです。
W林先生も、最初は「こんなことして意味があるのか」と疑問を抱きながら、
最終的には「良い掃除をする」という意識だけが残ったのでしょう。
これは私見ですが、衛生面を考えればもちろん推奨できることではありません。
ですが、ここで語られているのはもっと別の次元の話なのです。
この話を無理やり受験勉強に結びつけるのは野暮かもしれませんが、ひとつだけ言えることがあります。
それは、
「結果を気にせず、ただひたすら勉強に打ち込むことが大切」
ということです。
勉強も、最初は不安でいっぱいだと思います。
でも、続けるうちに必ず「自分の中の変化」に気づくときが来ます。
その小さな変化を大事にして、ぜひ頑張ってほしい――そんな想いを込めて、この記事を締めくくります。
✅ まずは「結果」を気にせず、目の前のことに打ち込もう
✅ 続けることで、必ず自分の中に変化が生まれる
✅ 勉強も同じ。焦らず、ただ一歩一歩進めばいい
いかがでしたか?
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