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2025年06月07日 岐阜校ブログ

「暗黒の時代」って、何?──高校時代のひとコマから

スタディコーチ岐阜校スタッフです!

高校時代、世界史の授業で「これ以降ヨーロッパは暗黒の時代に入った」という記述に、なぜか過敏に反応してしまいました。そこで思わず真顔で先生にこう質問してしまったのです。

「先生、暗黒の時代って、太陽が昇らなかったとか、空が雲で覆われて昼も夜もわからなかったんですか?」

もちろん、今ではルネッサンス以前のヨーロッパ、つまり古代ローマ帝国の滅亡後の混乱期を指す表現だと理解しています。当時はさまざまな民族や王国が現れては消え、社会や文化が大きく揺れ動いていた時代。しかし、当時の私は、教科書に堂々と「暗黒の時代」と書かれていたことにひっかかり、どうしても気になってしまったのです。

先生は少し困ったような表情で、「お前はユーモアがあるのか、頭がおかしいのか判断に迷うな〜」と苦笑いしていました。

でも、「ふーん、暗黒の時代か。なるほどね」で終わっていたら、歴史の学びなんてそこまでだったかもしれません。それこそ「暗記科目」に貶めてしまっていたと思うのです。

そこで私は、「暗黒の時代って結局なんだったの?」と、周囲の大人たちに尋ねて回りました。けれど返ってくるのは「そりゃあ暗黒だったんだろうな」なんてあいまいな答えばかり。今なら「ヨーロッパ 暗黒の時代」で検索すれば一発でわかりますが、当時は昭和の時代。インターネットなんてありません。

そんなある日、市内の大きな書店で世界史の本を眺めていると、40〜50代くらいのおじさんが声をかけてくれました。

「君、そんな難しそうな本を読むのかい?」

「ええ、ちょっと分からないことがあって……」

そう答えると、そのおじさんはなんと「暗黒の時代」について丁寧に、わかりやすく教えてくれたのです。その時、初めて「暗黒の時代って、太陽が~」と先生に言った自分の質問を、少し恥ずかしく感じました。

でも、あの質問をしなかったら、今の自分のように歴史の奥深さに興味を持つこともなかったと思います。

疑問を放置せず、自分なりにとことん追求する。それが、受験勉強のような詰め込みがちな学習にこそ、必要な姿勢だと思うのです。英単語や古語の意味、歴史の年号など、覚えるべきことはたくさんあります。でも、機械的に暗記するだけでなく、時には抽象的な言葉を「具体的にどういうことなんだろう?」とネチネチ調べてみる。そんな“脳をフル活用する”機会を、あえて自分の中に作ってみることが大切なのではないでしょうか。

「暗黒の時代」。

あなたはこの言葉を聞いて、何を想像しますか?

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