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「東洋大学」
この名を聞いて、あなたはどんなイメージを思い浮かべますか?
「昔からある伝統校だよね」「箱根駅伝が強い大学でしょ?」
もちろん、それも間違いではありません。しかし、もしあなたの頭の中にある東洋大学のイメージが数年前で止まっているとしたら…、今の東洋大学の姿にきっと驚くはずです。
実は、近年の大学受験界で、東洋大学は静かな、しかし確実な「地殻変動」を起こしているのです。
「昔の感覚でいると、今の東洋大のレベルは見誤るよ」
最近、塾や予備校の関係者の間で、そんな声がよく聞かれます。その根拠となっているのが、最新の大学偏差値です。
例えば、河合塾が発表している偏差値を見てみると、驚くべき事実が浮かび上がってきます。
なんと、東洋大学の多くの学部・学科が、偏差値55.0や57.5といった数値を叩き出しているのです。
この偏差値帯は、これまで「成成明学(成蹊・成城・明治学院)」レベルと比較されることが多かったのですが、今やそのレベルにとどまりません。大学群で言えば、「MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)」の下位から中位レベルに匹敵、あるいはそれを上回るケースも出てきているのです。
国際学部や文学部、社会学部といった看板学部に限らず、様々な学部でこの傾向が見られ、大学全体のレベルが底上げされているのが分かります。
この躍進の背景には、大学側の弛まぬ努力があると言われています。
積極的な大学改革 グローバル教育への注力、新しい学部や学科の設置、都心回帰(赤羽台キャンパスの設置など)といった積極的な改革が、受験生からの人気を集めています。
洗練されたブランディング 「哲学」を教育の根幹に据えつつも、現代的で洗練されたイメージ戦略が功を奏し、受験生や保護者からの評価が年々高まっています。
多様な入試方式 一般選抜だけでなく、大学入学共通テストを利用した入試や推薦入試など、多様な入試方式を導入することで、全国から優秀な学生を獲得することに成功しています。
これらの要因が複雑に絡み合い、東洋大学は今や「日東駒専」という括りでは語れない、「準難関大学」と呼ぶにふさわしいポジションを確立しつつあるのです。
もしあなたが受験生やその保護者で、「MARCHは厳しいけど、日東駒専なら…」と考えているとしたら、その認識は一度リセットする必要があるかもしれません。
今の東洋大学は、しっかりとした目標設定と対策がなければ、簡単には合格できない大学へと変貌を遂げています。
もちろん、大学の価値は偏差値だけで決まるものではありません。しかし、偏差値が受験生のリアルな人気度や評価を反映していることもまた事実です。
「昔のイメージ」で大学選びをすると、思わぬチャンスを逃したり、現実とのギャップに驚くことになるかもしれません。ぜひ最新の情報をチェックして、悔いのない選択をしてくださいね。
今後の東洋大学の動向から、ますます目が離せません!