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さて、世界史選択のみなさん、参考書はすでに決まっていますか? また今の参考書で効率よく勉強できていますか?
世界史の参考書も世の中にたくさんあるので、選び方に迷ってしまいますよね。
よくある参考書選びのミスに、
「世界史はとにかく知識量が大事だから、ぎっしり文字が詰まっているものを選ぶ」
「とりあえず世界史で扱う全範囲カバーしてありそうな分厚い1冊を選ぶ」
というものがあります。
参考書は効率よく勉強を進めるための相棒ですから、しっかり自分にあった世界史の参考書を選ぶことが重要です。
この記事では参考書選びのポイントから、目的別・レベル別のオススメ&人気参考書・問題集の選び方までご紹介します!
ライター情報
R.K
東京大学の文科三類に所属しています。地方から浪人を経て入学しました。勉強に関する様々な情報をお伝えしていきます!
まずは前提として、世界史の勉強法の進め方を確認していきましょう。
記事「【東大式】世界史の勉強法!安定して高得点を取るには?」でも紹介しているように
という3ステップを抑えて勉強するのが重要です。
つまり、まず世界史全体の流れをおさえ、次にキーパーソンやメインイベントを押さえ、そしてそれらを軸に知識を蓄えていくのが、世界史の応用が効く勉強法なのです。勉強法を押さえられていない人は、こちらの記事をまずは確認しましょう。
さて、勉強の進め方を抑えたところで、早速参考書の選び方を確認しましょう!
まず、世界史の参考書を選ぶ基準についてご紹介します。それぞれの参考書の傾向や難易度などの特徴を考慮しましょう。世界史の参考書を選ぶ基準は以下の通りです。
世界史参考書には、難関大学の二次試験対策を目的としたものもあれば、学校の定期テスト対策のために通史をわかりやすく解説しているものもあります。自分の弱点を把握し、そこを適切にカバーできるものを選びましょう。
受験世界史では、地図や年表、文化的遺産に関連した問題がよく出題されます。
参考書でこれらの知識を頭の片隅にでも残しておくと、そこでの得点率が格段にアップします。
文化史は、一般の受験生の対策が手薄になってしまうところです。
そのため、文化史がしっかりカバーされている参考書を使うことで、他の受験生に世界史の得点で差をつけることができます。
暗記量が多い世界史では、隙間時間に何度も繰り返して勉強することが重要です。そのため、外出先などにも持っていきやすいサイズのものを使うことをお勧めします。
「色々な出題形式に1冊で対応できる方が良い」としている人もいますが、世界史の問題も単答の知識問題から記述問題まで様々な問題があります。それらをすべて一冊でカバーするのは大変ですので、上記の4つの基準に合わせて選ぶのが良いと思います。
それでは、以上の基準を踏まえた上で、スタディコーチオススメの参考書・問題集をご紹介していきます!
歴史の勉強でネックになりがちなのが、
「たくさん暗記したは良いけど、結局繋がらなくてつまらない」
「結局どういうことかわからない」
という状態です。
こうなってしまうのは、先ほども確認した「流れ」をつかめていないからです。流れがわからなければ、1つ1つの知識をただ詰め込むだけになってしまうので、世界史の楽しさに気づくことができず、モチベーションが上がりませんよね。
そこでオススメなのが、マンガやYou Tube動画などのビジュアルイメージで勉強を進めることです。
ビジュアルから攻めていくと以下のメリットがあります。
世界史の暗記に嫌悪感を感じている人や、教科書を読み進めることが難しい人は、まずはこれから紹介する文章以外のツールを使って勉強していきましょう。
同時代の様々な国や地域に内容がまたがる教科書と異なり、一つの国や地域の歴史が一気に説明されているので、今読んでいる部分が何の話なのか迷子になることがありません。
またフルカラーで見やすく、細かな用語などは省略されているので、とりあえず概観を掴みたい場合に最適です。
マンガとマンガの合間に詳細な内容のコラムが載っているので、マンガを読んで何となく内容が掴めたそのままの流れで勉強の導入ができます。また文庫なので持ち運びやすく、移動時間などに読むことができます。
完全に余談ですが、筆者は「信長協奏曲」というドラマをよく見ていたので、戦国期の日本史にやたら詳しくなりました。登場人物一人一人のキャラクターも含めて頭に入れることができますし、視覚や聴覚から知らない間に何度もインプットされるので忘れにくくなります。
「勉強なのにこんな遊びみたいなことをしていいのだろうか」と感じることもあるかもしれませんが、まずは気兼ねなく歴史の勉強を楽しんでみてください。
大まかな流れを把握したら、各地域・各時代で「誰がキーパーソンか?」「どのイベントが一番大事か?」を意識して読み進めることが重要です。
このステップではタテの流れの整理を行なっていき、参考書を一周勉強し切りましょう。
このレベルでオススメ&人気の参考書は以下の通りです。
これは世界史の講義形式で記述されているため説明がわかりやすく、さらに講義CDも付属しています。難関私大向けの細かい知識も記載されているため、満遍なく知識を入れることができます。
ただし、分量は多めなので覚悟して取り組むと良いでしょう。
流れを掴む目的で使用するには最適と言っても過言ではない参考書です。共通テストレベルの基礎内容を中心にしています。
また、関連のあるイラストや地図も使いながらわかりやすく説明してくれているため、教科書を読むのが苦手な人でも無理なく理解できるでしょう。
用語の暗記をしながら、時代の流れも整理できる本になっています。用語問題のページの隣に「流れページ」が用意されていて、知識を整理しつつ勉強することができます。
コンパクトな解説で約3000語を暗記することができるので、効率的に幼保を覚えたい人にお勧めです。
こちらの参考書はスタディコーチの東大生コーチ100人を対象にしたオススメ参考書アンケートで複数票を獲得しています。二次試験で世界史を使う文科生、共通テストのみの理科生両方から挙がっていました。
古代から現代までの全時代の流れを一気に把握することができます。本書で扱っている通史は入試の出題傾向と合致しているので、二次試験の論述問題対策として使うことができます。
また、暗記ブックも付属しているので隙間時間の学習にも使えます。
Youtubeで世界史の授業を公開する現役公立高校教師によって書かれた世界史の教科書です。通常教科書とは異なり、高校生のリアルな声に基づいて練られた非常に読みやすい構成となっています。
世界史を一つのストーリーとして捉えやすく、後々二次試験対策に活きることが期待できます。
インプットだけでなかなか定着しないという方は、一問一答形式の問題集も使いながら世界史の知識のインプットを進めると良いと思います。「まず一周し切り、全容をつかむ」ことが目的なので、細かい知識の暗記に捉われすぎないことがポイントです。
世界史共通テストでも求められる、知識のアウトプットに入りましょう。Lv.2で押さえた「カギ」の人物&イベントを意識して知識を拡充していきながら、 一度持っている知識を整理することが必要となります。
また、ある程度対策が進んだらLv.4と並行して取り組み、効率的に進めていきましょう。
ある程度の知識を身につけた後は、この問題集で世界史の演習を行いましょう。早稲田・慶應をはじめとする難関大学レベルの演習もできるので、高い実力を培うことができます。
比較的難易度が高い教材なので、知識のインプットがある程度終わってから取り組みましょう。
共通テスト、私立大学のマーク式問題の出題傾向や特徴を分析のもと基本的な問題が掲載されています。分野別の構成になっており自分の必要な分野に集中的にアプローチしやすいです。
教科書に記載レベルの歴史用語を一問一答形式で解いていきます。共通テストに必要な知識を網羅的にチェックできる定番参考書です。
重要度が3段階に分かれて表示されているので、重要度の高い項目から順に確認していくこともできます。
センター試験や共通テストは、大学が重要視している知識をしっかり網羅して出題されています。そのため知識のアウトプットにはもってこいの教材だと言えるでしょう。
ただし記述問題が二次試験で出題される人は、マーク試験の対策をしすぎると世界史論述に必要なスキルが落ちていってしまうことがあるのでやりすぎには注意してください。
誰もが避けて通れない共通テスト対策については、こちらの記事にまとめてあります。
共通テストレベルの問題に慣れてきたら、次は二次試験対策です。
Lv.3の問題も完璧にしつつ、記述・論述対策や二次試験レベルの問題に触れていくことが大切です。
用語の暗記だけでは理解することができない、同時代の出来事の相互連関や因果関係を把握することができます。これを用いれば世界史をより立体的に把握することができるようになります。
世界史の横の流れだけを扱っている参考書はなかなか他にないので、一度手に取ってみると良いでしょう。
難関大学入試世界史の、合否を左右する良問がピックアップされています。基礎知識の習熟度を確認しつつ、発展的な学習をするのに用いるのが良いでしょう。
解説もかなり充実しているので、復習の際にしっかり読み込んでおきましょう。
100字未満の短い論述から、段階的に長い文章が描けるように練習していくので、初心者でも初歩から記述力を高めることができます。論述を組み立てる際のヒントや自己採点をする上でのポイントも明記されているので、独学でも記述問題の対策ができます。
筆者は高校2年次に、記述問題に慣れていくためこの参考書を使用していました。
細かい単語や年度はあまり記載されておらず、世界史の大枠を掴むことに長けている参考書です。そのため教科書レベルの単語などは押さえられた上で、もしくは併用して取り組むと良いでしょう。
歴史の大きな流れを学べるこの参考書は東大入試の大論述などにも対応できるので、スタディコーチの東大生コーチ100人を対象にしたオススメ参考書アンケートでも複数票を獲得しています。
特に早慶・東大レベルの受験者は、大学の過去問に慣れていくことが重要です。なぜなら、難関大学の入試にはその大学の出題傾向が現れるからです。
大学の傾向を把握する意味も込めて、受験大学の世界史の過去問や模試の問題を使ってアウトプットを重ねていきましょう。
しかし過去問の場合は自分で採点するのが難しいこともあります。学校の先生や塾の先生にお願いするなどして、自分の回答を添削してもらうと良いでしょう。
自分では気づかなかった文章の癖を指摘してもらえたり、盛り込むべきエッセンスについて教えてもらったりできます。
また、東大の二次試験対策はこちらの記事にまとめてあります。東大受験を目指す人、少しでも興味がある人はまずチェックしてみることが大切です!
以下のマンガや参考書は、世界史の通史の理解やイメージを固めるために効果的な教材です。気分転換しつつ理解を進めるためにちょうど良い教材ですので、程よく利用するのが良いでしょう。
どれも面白いので、時間の使い過ぎには注意してください!あくまで勉強に疲れた時の息抜き程度にみると良いでしょう。
筆者は受験生時代に「キングダム」が映画になっていたので、模擬試験がひと段落したときに、息抜きがてらに観に行きました。漫画だと際限なく読んでしまいがちですが、映画や舞台だと区切りがついているので短時間の息抜きには映画の方が良いかもしれません。
まとめに代えて、最後に世界史の参考書選びで気をつけるべき点を1つ補足させていただきます。
それは「何冊もの参考書に手を出しすぎない」ことです。
「同じレベルの参考書をたくさん使う」よりも「同じレベルの参考書は1種類に絞り、それをやり切ったうえで違うレベルの参考書に取り組む」という進め方で勉強することをオススメします。
たとえば、「ナビゲーター世界史」と「実況中継」どちらにも手を出すのではなく、「ナビゲーター世界史」(もしくは「実況中継」)をある程度頭に入れた上で、「実力をつける世界史100題」に取り組む、といったやり方が良いでしょう。
特に論述問題は、同じ参考書で間違えた問題を繰り返し解き直して完璧にする方が、違う参考書に手当たり次第手をつけて解きっぱなしにしておくよりも学習効果が高くなります。
今回は「世界史のオススメ参考書」をお伝えしてきました。世界史の参考書はたくさん種類があるので、自分の現時点でのレベルや、参考書を使って辿り着きたい目標に合わせて厳選していくことが重要です。
厳選した参考書にリソースを注ぎ込み、無駄のない勉強を重ねていきましょう!
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また今回の記事の執筆者は、スタディコーチ(studycoach)でコーチも実際に務めています!
スタディコーチ(studycoach)は現役東大生・早慶生のみが質の高い授業を行っており、高い指導実績と満足度を誇る個別指導塾です!
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