目次
この記事でわかること
東北大の一般選抜(前期・後期)で「第一段階選抜(足切り)」がある学部・ない学部が一覧でわかる
医学部医学科(前期3.5倍)・医学部保健学科(前期3倍)・経済学部理系方式(前期4倍)は要注意ということがわかる
後期日程を検討する場合に追加でチェックすべき学部(経済学部・理学部)がわかる
出願前にできる対策(併願校の組み方・共通テスト自己採点後の判断材料)がわかる
「共通テストの自己採点が思ったより伸びなかった。でも東北大への出願はもう決めている」というとき、見落とされがちなのが「第一段階選抜(いわゆる足切り)」の存在です。第一段階選抜がある学部に出願して志願者が予告倍率を超えると、共通テストの得点だけで合否が決まり、東北大の個別学力検査(二次試験)を受けられないまま終わってしまうことがあります。この記事では、東北大の学部ごとの第一段階選抜の実施状況を、前期日程・後期日程に分けて整理します。
この記事を書いた人
C.M 工学部建築社会環境工学科 スタディコーチ仙台校スタッフ
進学を機に千葉から引っ越してきて一人暮らし中。中高生に役立つ情報を発信していきます!
第一段階選抜とは、大学入学共通テストの得点だけを使って、個別学力検査(二次試験)を受けられる人数をあらかじめ絞り込む仕組みです。大学側が学部ごとに「募集人員の何倍まで二次試験に進めるか」という基準(予告倍率)を事前に公表し、実際の志願者数がその倍率を超えた場合にだけ実施されます。超えなければ、出願者全員がそのまま二次試験に進めます。つまり「足切りのある学部=必ず足切りが起きる」わけではなく、その年の志願者数次第という点がポイントです。ただし、基準倍率を知らずに出願すると、二次試験の得意・不得意にかかわらず戦えないまま終わるリスクがあるため、事前に知っておく価値があります。
河合塾Kei-Net「2段階選抜実施状況」ページで確認できる、東北大の学部別の実施状況は次のとおりです(確認日:2026年8月7日。年度により予告倍率は変わるため、出願年度の最新の学生募集要項で必ず確認してください=確信度:中〜高)。
| 学部 | 前期日程 | 前期の予告倍率 | 後期日程 |
|---|---|---|---|
| 文学部 | 実施なし | - | 後期日程なし |
| 教育学部 | 実施なし | - | 後期日程なし |
| 法学部 | 実施なし | - | 後期日程なし |
| 経済学部(文系方式) | 実施なし | - | 実施あり(14倍) |
| 経済学部(理系方式) | 実施あり | 4倍 | 実施あり(10倍) |
| 理学部 | 実施なし | - | 実施あり(10倍) |
| 医学部(医学科) | 実施あり | 3.5倍 | 後期日程なし |
| 医学部(保健学科) | 実施あり | 3倍 | 後期日程なし |
| 歯学部 | 実施なし | - | 後期日程なし |
| 工学部 | 実施なし | - | 後期日程なし |
| 薬学部 | 実施なし | - | 後期日程なし |
| 農学部 | 実施なし | - | 後期日程なし |
表からわかるとおり、前期日程で第一段階選抜が予告されているのは「医学部医学科」「医学部保健学科」「経済学部(理系方式)」の3つだけで、残り8学部・7学科は前期日程では実質的に足切りを気にしなくてよい状況です。一方で後期日程に目を向けると、後期日程を実施している経済学部・理学部の2学部は、いずれも前期よりさらに絞り込んだ予告倍率(10〜14倍)が設定されています。東北大の後期日程を実施しているのはこの2学部のみという点は、別記事「東北大 後期日程はある?」でも解説しています。
医学部医学科(前期3.5倍)・医学部保健学科(前期3倍)は、東北大の学部の中で最も低い予告倍率が設定されている学部です。倍率が低いということは、それだけ「共通テストの得点だけで足切りされる可能性」が他学部より現実的に存在するということです。医学部は例年、東北大の中でも共通テストのボーダーラインが高く志願者の学力層も高いため、「自己採点の結果が例年のボーダーを大きく下回った場合は、二次試験に進めない可能性がある」という前提で併願校を組んでおくことが重要です。なお、保健学科は看護学専攻・放射線技術科学専攻・検査技術科学専攻など複数の専攻に分かれていますが、専攻ごとの倍率の内訳は今回のリサーチでは確認できませんでした。専攻別の詳細は募集要項での確認をおすすめします。
第一段階選抜そのものを個人の努力で回避することはできませんが、リスクを減らす行動はいくつかあります。
スタッフ実体験
私自身は東北大の工学部志望だったこともあり、あまり足切りについては考えていませんでしたが、共通テストの結果と足切りラインを踏まえて出願先を変更した友人もいました。
自分の共通テストの結果を踏まえて、そもそも二次試験を受ける権利があるのか、あるなら二次試験で戦って合格する自信があるのか、慎重に考えて出願する必要があると思います。
□ 志望学部が前期・後期どちらの日程で第一段階選抜を実施しているか確認した
□ 実施される場合の予告倍率を確認した(年度最新版の募集要項で)
□ 自己採点結果と例年のボーダーラインを比較した
□ 医学部医学科・保健学科・経済学部理系方式を検討している場合、倍率の低さを踏まえて併願校を組んだ
□ 後期日程を検討している場合、経済学部・理学部の後期予告倍率(10〜14倍)を確認した
Q. 第一段階選抜(足切り)は毎年必ず実施されるのですか。
A. いいえ。予告倍率が設定されている学部でも、その年の志願者数が予告倍率を超えなければ実施されず、出願者全員が二次試験に進みます。倍率が「設定されている」ことと「実際に発動する」ことは別です。
Q. 第一段階選抜で不合格になったら、追加で受けられる試験はありますか。
A. 今回のリサーチでは、東北大における第一段階選抜不合格後の救済措置は確認できませんでした。わかりません。前期で第一段階選抜にかかった場合の対応は、後期日程や私立大学の併願状況を含めて事前に検討しておく必要があります。
Q. 第一段階選抜の予告倍率はどこで確認できますか。
A. 東北大学アドミッション機構が公表する学生募集要項に、年度ごとの正式な予告倍率が掲載されます。この記事の数値は河合塾Kei-Netの情報に基づく参考値のため、出願前には必ず大学公式の募集要項で最終確認してください。
Q. 工学部や文学部は第一段階選抜を気にしなくてよいのですか。
A. 前期日程に関しては、今回確認した情報では実施が予告されていません。ただし年度により方針が変わる可能性があるため、出願年度の最新情報は必ず確認してください。
Q. 共通テストの自己採点が悪かった場合、東北大への出願自体をやめるべきですか。
A. 一概には言えません。第一段階選抜が実施されない学部であれば、共通テストの得点が多少低くても二次試験で逆転できる可能性は残ります。一方、医学部医学科・保健学科・経済学部理系方式を検討している場合は、倍率の低さも踏まえて併願校とあわせて慎重に判断することをおすすめします。
出願方式や併願校選びに迷ったら
スタディコーチ仙台校では、指導は全国トップ大の専属コーチ、校舎は現役東北大生スタッフが毎日サポートする体制で、出願方式の相談から日々の学習管理まで対応しています。仙台校の生徒はいつでもスタッフに相談可能です。
※本文中の第一段階選抜の実施有無・予告倍率は河合塾Kei-Netの情報をもとに2026年8月7日時点で確認したものです。年度により変更される可能性があるため、実際の出願にあたっては東北大学アドミッション機構が公表する最新の学生募集要項を必ずご確認ください。
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