スタディコーチ岐阜校スタッフです。
好きこそものの上手なれ、という言葉があります。例えば英語が好きだから英語の成績がよく、英会話も得意だという場合があるかと思いますが、受験生の中には英語が嫌いで、なかなか読解力がつかなくて長文が読めなくて意味が分からないという悩みを持っています。私が考えるに、英語が苦手な人たちは英語を好きにならないとできるようにならないと潜在的に思い込んでいるのではないかと思うのです。もちろん個人的な意見です。では、決して好きにならなくても入学試験で合格点をクリヤできる英語力をつけるにはどうしたらいいのでしょうか？
決して好きにならなくても、入学試験で合格点をクリヤすることは可能だと私は思います。もちろん、好きになることで学習がスムーズに進むことは多いですが、それが絶対条件ではありません。むしろ、「英語が嫌いだからできない」と思い込むことが、成績向上の最大のブレーキになっているように感じます。好きか嫌いかは一旦置いておいて、「必要だからやる」「やれば点が取れる」と割り切って取り組んでみると、案外スッと理解できることもあります。
実際、英語が嫌いでも毎日少しずつ問題に取り組み、文法の型や読解のパターンを体に覚え込ませていくことで、ある時点から読めるようになった、という生徒はたくさんいます。英語を「感情」ではなく「作業」として捉えることも、合格のためには立派な戦略です。
「好きこそものの上手なれ」は確かに真理の一つですが、「好きでなくても上手くなれる」こともまた、受験の現場では確かな事実なのです。では、決して英語を好きにならなくても、入試で合格点をクリアできる程度の英語力を身につけるにはどうしたらよいのでしょうか？
私が考えるに、大切なのは「英語を感情ではなく技術として捉えること」です。つまり、「これはただのスキルだ。習得すれば使えるようになる」と割り切ること。そうすると、英語が「嫌い」という感情の影響を受けずに、淡々と勉強に向き合えるようになります。
ここからは、英語が苦手でも合格点を取るための具体的なアプローチをいくつか紹介します。
入試英語は、あくまで「試験」です。全てを網羅しなくても、出題傾向に合わせて対策をすることで、点数を効率よく稼げます。長文読解が多ければ、まずは「長文を読む力」に特化して練習する。英作文が出ないなら、文法と読解に集中すればよいのです。
英語が苦手な人にありがちなのが、「長文は全部訳さなきゃいけない」と思い込むこと。でも実際には、設問に関係する部分だけ正確に読めればOK。問題文を先に読んで「何を探せばいいか」を意識してから本文を読むと、ずっと読みやすくなります。
文法を理解するのも大切ですが、試験では「使えるかどうか」が問われます。参考書を何冊もやるよりも、問題を解いて「このパターンが出るんだ」と身体に染み込ませる方が、合格への近道です。英文法はルールじゃなくて「武器」なんです。
英語は、ある意味「慣れ」の教科です。好きじゃなくても、毎日15分〜30分のルーティンを続けるだけで、読むスピードも単語の定着も確実に上がります。逆に、まとめて3時間勉強するよりも、短くても毎日触れる方が効果的。
英語を完璧にする必要はありません。「英語ができないとダメだ」と思い詰めるより、「このくらい取れれば合格する」と割り切った方が、精神的にも安定しますし、他の教科に時間を回す余裕もできます。
結局のところ、英語は「好きじゃなくてもできるようになる科目」です。むしろ、好きになれないからこそ、どうすれば効率よく点数が取れるかを冷静に考え、戦略的に取り組むことができるのです。
何事にも感情が先に立つといい結果は得られません。これは受験勉強の特定科目だけに言えることではありません。「感情が先に立つと冷静な判断や行動ができなくなる」というのは、受験だけでなく人生全般に通じる本質的な話だと思います。
英語に限らず、数学でも理科でも、「できない＝苦手＝嫌い＝やらない」という流れになってしまうと、どうしても成績は伸びません。でも、「苦手だけど必要だからやる」「感情は置いておいて、点を取るための作業としてやる」と割り切れた人が、最終的に結果を出しているように思います。
追伸：「好きこそものの上手なれ」には文字通りの意味と「嫌いなことでも戦略的に取り組むことで苦手意識を払拭し好きになる」の意味もあるかと思います。
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