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こんにちは。東京大学2年の小川です。
前回のコラム「勉強は役に立たない?【東大生の勉強ブログ】」でさらっと「塾で国語を指導している」と書きましたが、
私は東京大学理科二類に所属しています。
「理系なのになんで国語⁈」と毎回のように言われるのですが、
理由は単純で「国語が好きだから」です。
それとそのおかげか、そこそこに安定して成績が良かったというのもあります。
国語は文系科目に括られますし、「答えが一つじゃない」というように言われがちなことからも、
感覚で解くと思っている人も多いんじゃないでしょうか。才能の有無が大きく関係してくるとも。
でも実際はそんなことはありません。
理系の人間として、理系的に国語を解く方法があるんだというのを今回はお伝えしたいと思っています。
まず国語の記述問題というのは大きく二つに分かれます。
内容説明と理由説明です。
内容説明とは「~なのはどういうことか」に対して答える問題で、
理由説明とは「~なのはなぜか」に対して答える問題です。
そのため、内容説明型の場合は解答形式として「~ということ。」になる一方、
理由説明型の場合は「~だから。」となります。
問題形式を二つに分けたものの根本的にやることは一緒で、
それは「傍線部を分解して説明する」ということです。
例えば「『罪に荷担したことの証明』とはどういうことか」という内容説明が聞かれれば、
まず「罪」「荷担」「証明」とはそれぞれどういうことなのかを考えてつなぎ合わせるといった感じです。
逆に分解できないほど簡素な設問の場合はただの理由説明ですが、
これは直接的な理由を書くだけでは正解にはなりません。
「答えを書いたのにスペースがたくさん余っててどうすればいいんだ」
ということに陥ったことはありませんか。
これは確かに直接的な理由や原因は欠けているのですが、
その状況や行動に至った理由や原因がさらにあるはずなのですが、それが足りない、ということです。
その時に考えることは「『なぜか』を繰り返し考え続けること」です。
「〜はなぜか」「〜だから」「じゃあそのような行動をとったのはなぜか」「〜だから」
という風に繰り返すことで、解答の質がより上がっていくことでしょう。
大切なポイントとして、
自分の答えを読み返した時に問題文を読んでいない人にも
その内容が理解できれば十分だと思います。
自分自身生徒の答案を採点することも多いので、
そのような経験をもとに採点者の裏事情のようなものを暴露してみました。
ぜひ国語の記述問題を解く時は参考にしてみてください。
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