目次
みなさん、共通テストの準備は順調ですか?
今回の記事では現役東大生が2021年と2022年の共通テスト数学1Aの問題を徹底的に分析し、有効な「対策法」ついて解説していきます!
2022年の共通テストの数学1Aは平均点が大きく下がり、話題になりました。共通テストになり、センター試験と比べて得点しにくくなったのでは……と心配している人もいるかもしれません。
しかしながら、紹介する分析結果とポイントを押さえて実践すれば、本番で数学1Aで9割を狙うことも可能です!
最後まで読んで【東大式】の数学1Aの対策法を身につけてください!
なお、共通テスト2Bの対策法についてはこちらの記事をご覧ください。
分析と対策方法をお話しする前に、まずは「共通テストとは何か?」を一緒に確認していきましょう。
大学入学共通テストとは、約30年間続いてきた「センター試験」に変わって2020年度から導入された試験です。
共通テストは、「マーク式」である点や配点など、これまでのセンター試験と変わらない点も多くあります。
一方で、従来のセンター試験と比べて、より論理的思考力や日常生活への応用力、実践力をはかるために、これまでに見られなかった変則的な問題も多く出題されるようになりました。
数学1Aの問題でも、2人の登場人物による会話形式の問題や、図表ソフトを用いたグラフの考察など、思考力が問われる問題が出題されるようになりました。
高得点をとるためには出題傾向や問題の特性をつかんだうえで対策することが不可欠になるでしょう!
共通テストでもこれまでのセンター試験と同様に、必答の1、2の大問に加えて3〜5の大問の中から選んで2つの大問を選んで解答する形式となっています。
一方で試験時間は70分と、従来のセンター試験から10分延長されました。
次に大問ごとの出題範囲と配点は以下のようになっています。
大問1:式と計算、三角比など(必答・30点)
大問2:二次関数、データの分析など(必答・30点)
大問3:確率(選択・20点)
大問4:整数(選択・20点)
大問5:図形(選択・20点)
最後に、共通テストのもっとも大きな特徴は、思考力や読解力、実生活への応用力が問われる問題が多数出題されているということです!
自らの知識だけでなく、グラフなどから読み取った情報やデータをもとに回答にたどり着く必要があり、これまで以上に十分な対策が必要となります。
共通テスト初年度は、例年のセンター試験と比べると分量、難易度ともに標準的な内容となりました。
ここからは各大問別にその内容を分析していきます。
大問1は二次方程式と図形と計量からの出題でした。どちらも難易度はそこまで高くなかったので素早く解き切りたい大問です。
大問2の前半は、短距離走の走り方とタイムの関係を二次関数を用いて考察する問題でした。誘導に乗れば難易度は高くないですが、問題文が長く見慣れない設定なため、読解力や思考力が求められました。
続くデータの分析の問題では様々なグラフが登場したので素早く読み取る力が求められました。
大問3は確率が出題されました。この大問は2人の登場人物による対話形式の問題となっていました。難易度は高くないものの、会話形式ということもあり、必要な情報を素早く読み取る読解力と正確な計算が求められました。
大問4は整数問題。さいころの目に沿って円周上を動く点を考える問題で難易度も標準的でした。
大問5は平面図形に関する問題であり、問題の難易度、量ともに従来のセンター試験と大きく変わらない内容となっていました。
全体のまとめをすると、
難易度自体は例年のセンター試験と比べても標準的でしたが、会話形式の問題が出題されたため、今まで以上に読解力や思考力が求められる問題となっていました。
2022年度も大問1、2が必答問題、大問3〜5が選択問題でした。難易度は例年と比べると難化しました。
第1問は数と式、図形と計量からの出題でした。難易度は例年と比べて大きく変わりませんでしたが、問題量が非常に多くなったので短時間で処理することは難しかったと思われます。
第2問の出題分野は二次関数とデータの分析からの出題でした。二次関数の問題ではデータ表示ソフトを用いて二次関数の形や動きを考察する問題で、思考力を要し、解答に時間がかかる問題でした。続くデータの分析でも、真新しい問題は少ないものの問題量が増加したため多くの受験生が時間をとられる問題となりました。
第3問は確率の問題。受験生には見慣れない完全順列をテーマにしたものであり、問題文を完全に理解するのに時間がかかる難しい問題でした。
第4問は一次不定方程式に関する整数問題でした。とにかく計算が煩雑なため、完答するには高度な計算力が求められました。
第5問は図形問題。会話形式等の特殊な出題はありませんでしたが、最後まで解き切るのが難しい平面図形の問題でした。
まとめると2022年度の数学1Aは思考力を必要とする出題が増加したほか、計算が煩雑な問題も増加し、高得点をとることが難しい大問が並びました。
共通テストでは思考力を必要とする問題が数多く出題されたり、繁雑な計算を短時間で正確に行う能力が求められたりして、これまで以上に十分な対策が必要となりました。
以下では東大式の共通テスト数学1Aで9割を狙うための対策法や勉強法を3つ紹介します!
難化した2022年度の数学1Aでは思考力を問う問題も多くありましたが、そのうえでミスなく計算を行う力も求められました。
皆さんも、「テストで考え方はあっているのにケアレスミスをしてしまった」という経験があるのではないでしょうか。
まずはケアレスミスの減らし方を確認しておきましょう!
確率や図形の問題では、前の問題の計算結果を用いて問題を解くといったことがよくあります。一つの計算ミスが命取りになってしまう可能性があるので、検算は必ずするように心がけてください!
具体的には、割り算のチェックを逆演算の掛け算で確認したり、方程式を解く際は求めた答えをあらためて方程式に代入してチェックしたりする方法などがあります。
例えば、人の走る速さを求めると60km/hになったり、3人でじゃんけんをして勝つ確率が4/5になったりと、常識や直感的に考えて違和感がある答えが出た場合はどこかでミスをしている可能性があります。
数学の問題とはいえ、自分の知識を総動員してチェックすることも非常に有効です!
そのほかにも、計算ミスを減らす方法を以下のインスタグラムの投稿にまとめてあるのでぜひ参考にしてください!
2022年の数学1Aでは問題のボリュームも増加したため、高得点を狙うためには素早く問題を処理する力も身に着けていく必要があります。
有効な手段は、日ごろから時間を測って問題を解くということです!
制限時間の中で演習することで日ごろから模試や試験本番のトレーニングをすることができます。
具体的には数学の問題集を進める際、タイマーを用意して「1ページ20分で解き切る」というようにしてみてください!
素早く計算することは計算ミスを伴う可能性もありますが、練習を積む中で確実にミスを減らしていくことができるので、ぜひ今日から意識して、素早く正確な計算力を身に着けてください!
オススメ参考書はこちらにまとめてありますので、まだ決まっていない方・今の参考書に満足していない方はチェックすることをオススメします。
共通テスト数学1Aの大きな特徴の一つとして、会話形式の問題が出題されるということがあげられます!
今後も出題される可能性が高いのでその対策法を紹介します。
会話形式の問題では、会話の流れで解法が紹介され、それに基づいて問題を解いていかなければいけません。
ただの登場人物の会話だと侮らず、どこにヒントが隠れているか考えながら、メモしながら読み進めていくことが有効です!
会話形式の問題では、一つの問題に対して複数の解法を考えるというパターンも出題されます。
普段の数学の問題を解くときから別解や他の着目点を意識することが共通テストの会話形式の問題の対策に直結します!
今回は【東大式】共通テスト数学1Aの傾向分析と対策法をお伝えしてきました。
今回の内容を復習すると、重要なのは、
です!
2022年の数学1Aは難化しました。今後の難易度がどう変化しても高得点を狙えるように、今のうちから対策が必要です。
今後も共通テストに特有の思考力を必要とする問題が出題されることが予想されるので、今回の記事を参考にして、本番で9割以上の得点を目指してください!
またスタディコーチ(studycoach)の公式LINEアカウントでは、受験や勉強にお得な情報を発信中です! 各種イベント・お得なキャンペーンのお知らせを受け取ることもできるので、ぜひ友達登録よろしくお願いします!
数学の基本的な勉強方法を知りたい方は、まずこちらを押さえましょう!
特に数学がニガテな文系数弱学生にとって、こちらの記事は必見です!
特に東大を目指す方は、二次試験の東大数学対策にこちらの記事をチェックしておくと良いでしょう。
共通テスト数学1Aを攻略したい方向けに、攻略法をまとめました。
また共通テスト数学2Bを攻略したい方向けに、攻略法をまとめています。
また今回の記事の執筆者は、スタディコーチ(studycoach)でコーチも実際に務めています!
スタディコーチ(studycoach)は現役東大生・早慶生のみが質の高い授業を行っており、高い指導実績と満足度を誇るオンライン個別指導塾です!
など、充実したサービスについてもっと知りたい方は、TOPページをご覧ください!TOPページを覗く