目次
この記事でわかること
・東北大学 令和9年度(2027年度)入試で、なぜ多くの学部が定員減になるのか(ゲートウェイカレッジ新設との関係)
・工学部74名減・農学部13名減など、学部別の一般選抜(前期日程)定員の変更点一覧
・総合型選抜(AO入試)Ⅲ期で募集停止になる学部・減員になる学部
・廃止される選抜方式(グローバル入試等)と、受験生が今すぐ確認すべきチェックリスト
「東北大の工学部、定員が減ったって本当?」「志望学部の倍率、来年はどうなる?」——2026年8月現在、高校1〜2年生や保護者からこうした質問が増えています。東北大学は2027年4月に新しい選抜枠「ゲートウェイカレッジ」を開設しますが、これに伴って工学部をはじめ複数の学部で一般選抜・総合型選抜(AO入試)の募集人員が減員されることが、大学公式の予告文書で明らかになっています。この記事では、東北大学アドミッション機構が公表した一次情報をもとに、学部別の定員変更点を整理します。
この記事を書いた人
東北大学 工学部 建築・社会環境工学科 2年 M.M
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東北大学は令和9年度(2027年度)入試から、入学時に学部を決めずに出願できる新しい選抜枠「ゲートウェイカレッジ入学者選抜」を開設します(4月入学88名程度・10月入学90名程度、計178名程度)。東北大学の入学定員総数(2,406名)自体は変わらないため、この新枠の分だけ、工学部・理学部・農学部・薬学部・文学部・法学部といった既存学部の一般選抜・総合型選抜(AO入試)の募集人員が振り替えられる形で減員されています。つまり「定員が減った学部ほど、ゲートウェイカレッジへの振替が大きかった学部」と読み替えることができます(出典:東北大学アドミッション機構「令和9年度(2027年度)東北大学入学者選抜について(予告)」2025年10月22日付。確信度:高。本セッションで複数回照合し数値の一致を確認済み)。
公式予告文書で確認できた、一般選抜(前期日程)の募集人員の変更は次のとおりです。
| 学部 | 変更前 | 変更後 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 工学部 | 595名 | 521名 | 74名減 |
| 農学部 | 105名 | 92名 | 13名減 |
| 理学部 | 196名 | 185名 | 11名減 |
| 文学部 | 147名 | 139名 | 8名減 |
| 薬学部 | 52名 | 50名 | 2名減 |
| 経済学部(文系) | 147名 | 145名 | 2名減 |
| 経済学部(理系) | 10名 | 12名 | 2名増 |
| 法学部 | 112名 | 112名 | 変更なし |
最も減員幅が大きいのは工学部の74名減(595名から521名に、約12%減)です。東北大学の中で最大規模の学部である工学部の定員が2桁パーセントで減るため、志望者が多い分だけ倍率への影響が注目されます。一方で法学部の前期日程は変更なし、経済学部は文系・理系の内訳が2名ずつ入れ替わる形で合計は変わっていません(出典同上。確信度:高)。
【重要】医学部(医学科・保健学科)・歯学部については、本セッションで確認できた予告文書の範囲では変更の記載がありませんでした。ただし別の予告文書で医学部保健学科の定員変更や歯学部での国際バカロレア(IB)入試新設に触れている可能性がある情報も一部確認しており、断定はできません(確信度:低・ここは推測です)。医学部・歯学部志望の方は、必ず東北大学公式サイトの最新の学生募集要項で直接確認してください。
総合型選抜(AO入試)にも変更があります。特に教育学部はAO入試Ⅲ期の募集そのものがなくなる点に注意が必要です。
| 学部 | 選抜区分 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|---|
| 教育学部 | AO入試Ⅲ期 | 7名 | 0名(廃止) |
| 理学部 | AO入試Ⅱ期 | 55名 | 45名 |
| 理学部 | AO入試Ⅲ期 | 32名 | 22名 |
| 法学部 | AO入試Ⅲ期 | 24名 | 16名 |
| 文学部 | AO入試Ⅲ期 | 36名 | 32名 |
| 薬学部 | AO入試Ⅲ期 | 24名 | 21名 |
教育学部でAO入試Ⅲ期を検討していた場合は、令和9年度(2027年度)入試では出願先の変更が必要になります。理学部・法学部・文学部・薬学部でもAOⅢ期の募集人員が減っており、一般選抜(前期日程)との併願バランスを見直す材料になります(出典同上。確信度:高)。AO入試の仕組み自体については①「東北大AO入試 完全ガイド」もあわせてご覧ください。
令和9年度(2027年度)入試では、次の選抜が廃止されます。
□ グローバル入試Ⅰ期(廃止)
□ グローバル入試Ⅱ期(廃止)
□ 国際学士コース入試(廃止)
これらの入試を利用する予定だった受験生は、一般選抜・AO入試・新設のゲートウェイカレッジ入学者選抜など、代わりの出願区分を検討する必要があります(出典同上。確信度:高)。ゲートウェイカレッジそのものの制度概要は別記事で詳しく解説しています。→東北大 ゲートウェイカレッジとは
定員が減った学部は、単純計算では倍率が上がりやすくなります。ただし実際の倍率は志願者数の変動にも左右されるため、「定員が減った=即・難化」と決めつけず、次のステップで確認を進めることをおすすめします。
公開前チェックリスト(受験生・保護者向け)
□ 志望学部が今回の定員変更の対象かどうか、上記の表で確認する
□ 東北大学アドミッション機構の公式サイトで、最新の学生募集要項(確定版)を確認する
□ AO入試Ⅲ期を検討していた場合、募集人員減・廃止の影響がないか確認する
□ 前年度までの倍率・ボーダーと単純比較せず、今年度の共通テスト結果とあわせて総合的に判断する
□ 判断に迷う場合は、学校の進路指導の先生や塾のスタッフに早めに相談する
スタッフ実体験
東北大学 工学部 建築・社会環境工学科 2年 M.M
私の受験した年にも、東大理科一類の足切りラインが上がると報道され、出願動向が読みにくくなった年でした。実際、それが原因で受験を悩んでいた友人もいました。
制度変更の年は誰にとっても予測が難しいからこそ、数字に振り回されず基礎学力を固めることが一番確実な対策になります。
Q1. 定員が減った学部は、必ず難化しますか?
必ずしもそうとは限りません。定員が減っても志願者数も同時に減れば倍率は変わらない可能性があります。断定的な予測はできないため、今回のリサーチでは「定員は減る」という事実のみをお伝えし、倍率の予測は行っていません。
Q2. 医学部・歯学部にも影響はありますか?
今回確認した予告文書の範囲では、医学部(医学科・保健学科)・歯学部に募集人員の変更は記載されていませんでした。ただし今回のリサーチでは確認できなかった別の予告情報がある可能性もあるため、断定はできません。志望する方は必ず募集要項で最終確認してください。
Q3. ゲートウェイカレッジとは何ですか?
入学時に学部を決めず、3年次以降に専門分野を選ぶ新しい選抜枠です。4月入学・10月入学あわせて178名程度を募集します。詳しくは別記事「東北大 ゲートウェイカレッジとは?」をご覧ください。
Q4. 今回の情報はいつ時点のものですか?
2025年10月22日付の東北大学アドミッション機構の予告文書にもとづいています。2026年6月30日には正式な選抜要項が公表されていますが、本セッションでは確定後の学生募集要項の全文までは確認できていません。最終確定値は必ず募集要項でご確認ください。
Q5. 総合型選抜(AO入試)と学校推薦型選抜の違いは?
東北大学の総合型選抜(AO入試)については①「東北大AO入試 完全ガイド」で詳しく解説しています。学校推薦型選抜(指定校推薦・公募推薦)の実施状況は今回のリサーチでは確認できませんでした。
Q6. 定員以外に変わる点はありますか?
今回のリサーチで確認できたのは募集人員の変更が中心です。試験科目・配点自体の変更は学部によって別途あり得るため、学部別の入試科目については「東北大 学部別 理科科目要件ガイド」などのシリーズ記事もあわせてご確認ください。
※本記事の入試情報は2025年10月22日付の東北大学アドミッション機構「入学者選抜について(予告)」にもとづいています。入試制度・募集人員は今後変更される可能性があるため、出願の際は必ず東北大学公式サイトの最新の学生募集要項をご確認ください。