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こんにちは、東大工学部4年の小池央晟です。
ライター情報
小池 央晟
東大工学部4年。英語はニガテだったので、受験では勉強法の工夫が必要不可欠でした。「東大式」勉強法で、みなさんが効率良く勉強できることを願っています!
みなさん、英語に自信がありますか?
英語は、単語に文法・リスニングと必要な勉強量が多いため、点数が伸び悩んでいる人も少なくない科目です。
そこで今回は、初心者からでも英語が得意になれる「東大式」英語の勉強法を説明していきます。
コスパ最強の勉強法「音読」から、重要なのにつまづきがちな「単語の暗記」「英文法の理解」の完全攻略法まで全て具体的にご紹介するので、今日から実践して英語を得意科目にしていきましょう!
受験生の皆さんはもちろん、高校1年生・高校2年生・中学生・社会人の皆さんにもオススメの内容です!!
高校受験・大学受験問わず、皆さんの受験勉強・英語学習を少しでも楽にするヒントが詰まっているので、しっかり読んでいきましょう。
英語は押さえるべきことが多い科目だからこそ、効率の良い勉強法を選ぶことが重要となってきます。
世間には色々な英語の勉強法が出回っていますが、文Ⅲ主席をはじめとした東大生たちが、自分たちの受験経験から「東大合格へ本当に役に立った英語の勉強法」を厳選しました!
ご紹介する「東大式」本当に効率が良い英語の勉強法は3つです!
それでは、1つずつ見ていきましょう!
英語の勉強でまず絶対に避けて通れないのが、英単語や英文法といった基礎の暗記ですよね。
そしてそれらを覚えたら、次に長文を正しくテンポよく読むための「構文把握」力が必要となります。
普通は単語帳や文法帳、「長文読解の中で構文を学ぶ」といった複数の手順を踏んでリーディングの精度を上げていくのですが、いくつも参考書をこなすのは大変です。
そこでオススメするのが「例文の暗唱」です!
この勉強法なら、基礎知識・構文把握の全てを効果的に&一度に勉強することが可能なのです。
例文には英単語、英文法、構文の全要素が詰まっていますから、
とメリットが満載で、非常にコスパ良く基礎固めをすることができます。
「英語は初心者だけど、受験で得点していきたい!」「いずれは受験だけでなく、英会話もできるようになりたい……!」という方に、大変オススメな勉強法となっています。
さて、そもそもなぜ「活きた」単語が良いのでしょうか? また、なぜ英語の文ごと取り込んだ方が良いのでしょうか?
その鍵は「柔軟性」にあります。
この記事後半の『「東大式」英単語&英文法の攻略法』の章でも詳しく触れていますが、英語は言語ですから、状況に応じて柔軟に変化させることがポイントとなります。
過去形や過去分詞系といった動詞の変化を自然な形で使うには、自然な形で=「活きた」形で単語を取り込むのが良いというわけです。
英会話スクールに通ったり、ニュースや海外ドラマ・映画で学ぶと自然と上達しやすいのも同じ理由です。
読解やリスニングの速度・精度アップや和訳の失点防止のためには、文脈の中で英語を覚えるのが1番なのですね。必須ではないですが、参考書付属のCD音声や英単語・リスニングアプリの例文を読み上げてくれる機能があれば活用すると良いです。
効率よく英語を学びたいなら、例文の暗唱を日々の勉強に取り入れましょう!
「英語のテストで高得点を取りたい!」という方に、次に必要になってくるのが「英語長文を読み、理解するスピード」です。
先ほどお話しした構文把握は前提として、処理速度を上げるには、ある程度の量をこなして「慣れる」ことも必要となってきます。数学の計算や部活動の練習のように、効率良い方法で量を重ねることで、スピードも精確性も上げることができるのです。つまり、多読が合否を分けるポイントとなるわけです。
しかしこの「量をこなす」ステップをコスパよく行うために、絶対に注意してほしいコツがあります!
それは、多読を始める前に①で確認した「文法」を固めることです。
言語である英語は、土台となる知識があって初めて読解の勉強が意味を持ってきます。
文章のパーツである単語や文法について深く理解していないまま文章を読んでも、知識も経験も中々効率よく蓄積されないのです。
朝の通学中や休み時間といったスキマ時間、寝る前にどれだけ英語の文章を読んでも、単語や文法の知識を身に付けないままではもったいないと言えるでしょう。
もしみなさんが問題演習を繰り返しても英語の点数が伸び悩んでいる場合、その原因は「英文法の知識が十分に根付いていないこと」である可能性があります。
「いやいや、当たり前じゃん」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう方こそ、まず単語や文法に立ち返りましょう。「活きた」単語・文法はインプットできていますか? たくさん文章を読み問題を解いていても、読む速度が上がっていない、ということはありませんか?
英語にかける時間や努力をムダにしないためにも、まずは英文法の理解を徹底して深めましょう!
また文法をマスターした上でもっと長文を効率よく読んでいくためには、パラグラフリーディングという手法がオススメです。
パラグラフリーディングについては記事「パラグラフリーディングで英語を解くスピードアップ!?【東大式】」でもご紹介していますので、知らなかった方は必ずチェックしておきましょう。
そして3つ目、初心者から上級者にまでオススメのコスパ最強の勉強法が、英語の「音読」です!
スタディコーチ(Studycoach)のコーチをつとめる現役東大生の中でも、音読を重要視する声は多く上がっていました。
むしろ、「現役受験生の頃、もっと音読しておけばよかった……」という感想を抱いているコーチもいます。
さて、なぜ音読がコスパ最強なのでしょうか? その理由は、音読で一度に使える感覚の数にあります。
例えば、ただ英語の文章を読むだけでは、目しか使いませんよね。
リスニングでも、「シャドーイングで耳に合わせて口も動かす」勉強法が効率的、と聞いたことがある人も少なくないでしょう。
これは耳で聞く「リスニング」と口を動かす「スピーキング」を同時に行えるために、上達が早くなるのです。
しかし音読なら、「英語を目で見て、口で言って、自分の声を耳で聞く」ことを同時に行えるので、五感のうち3つで同時に英語に触れることになります。つまり、一度に3倍の密度で英語に触れることができるのです!
言語は触れた量に比例して得意になる傾向があると言われていますから、一気に英語に触れられる「音読」は効率最強の英語勉強法なのですね。中学の定期テスト対策でも受験でも、目標達成のために初心者が効率よく学べる方法は貴重です。
音読には他にも、英語の勉強に嬉しい多くのメリットがあります。
例えば、東大式①でご紹介した「例文の暗唱」と同様に、文章の中の活きた単語にたくさん触れられるので、暗記にも効果的です。
また声に出す速度に慣れることで、「英語を英語のまま理解する」力も鍛えられ、長文を読む速さの向上も狙えるでしょう。
さらに「どこで息継ぎするか」瞬時に判断する必要があるため、自然と構文把握を行うことになります。発音や会話もネイティブに近づくので、英会話の上達が目標の社会人の方にもオススメなわけですね。
こんなにコスパが良い勉強法、実践しない方が損ですよね!
なお、構文把握の英語力を磨くために、パラグラフ(段落)構造を含むくらいの長文を音読するようにしましょう。一層勉強のコスパを上げるには、普段使っている教科書や、長文読解の問題文がオススメです!
なお、「東大式」オススメの参考書については記事「【東大式】英語参考書のジャンル別おすすめ!大学受験2022」で紹介していますので、参考書選びに困っている方&現在の参考書であまり成績が上がっていない人は要チェックです!
ここまで3つの英語勉強法をご紹介してきました。
東大式①で「単語や文法の暗記・理解は不可欠」と解説したように、英単語と英文法は全ての勉強の基礎となっています。
また例え英文の全てはわからなくとも、知っている単語があるだけで文章を読み解くヒントになるなど、単語も文法も多く知っているに越したことはありません。
しかし、「そうは言っても暗記はニガテ……」という人も少なくないですよね。
そこで、「東大式」英単語・英文法の攻略法をそれぞれ詳しく解説していきます!
大前提として、「英単語は忘れてしまう」ことを理解しておきましょう。
残念なことに、どんなに完璧に覚えても、記憶から抜け落ちてしまったり、急に試験中にド忘れしてしまうことは誰にでもあり得ます。試験本番の環境はいつもと違うので、初心者や独学者に限らずド忘れするのは仕方ないのです。
しかし英語に限らずどの教科にも共通していることですが、特に覚える数も出てくる数も多い英語の単語は、そのド忘れが合否を分ける可能性もあるのが現状です。これを踏まえた上で、効率的に学ぶ「東大式」英単語の攻略法のポイントは2つです!
英単語のインプットで重要なのは、「イメージで捉える」こと。
みなさん、英語の問題で棒線部を辞書通りに翻訳したら、どこか変な日本語になってしまった経験はありませんか?
実は和訳だけでなく読解でも、ただ単語帳を暗記するだけでは十分な得点力にはならないのです。
例えば、haveとholdの2つの単語について考えてみましょう。
どちらも日本語では「持っている」と訳すことができますよね。
しかし、haveは「所有していること」、holdは「実際に手に持っていること」を意味しています。これは簡単な例ですが、このような日本語と英語の差は無数に存在しています。
これを克服するには、英単語をイメージで捉える必要があるのです。
上の例では、haveは「その人に属している」、holdは「手に持っている」というようなイメージを持つのが良いでしょう。
そして英単語を「イメージで捉える」には、単語帳で「日本語と1対1」の形で覚えるのではなく、例文暗唱や長文音読を通じ「活きた」形で暗記することが重要です。
自分なりに複数の意味・訳が繋がるようなイメージを固めていくことが、英単語の攻略の第一歩です!
先ほど説明したように、英単語の勉強では「忘れる」ことを前提に進める必要があります。
だからこそ、「1冊を何度も繰り返して完璧にし続ける」のが良いでしょう!
単語帳の勉強でありがちなのが、「1回で完璧に覚えなければ」と思い込み、同じページばかり繰り返してしまうケースです。どれだけ完璧に詰め込んでも忘れてしまうことがあり得るのですから、残念ながら効率が高いとは言えません。
そこで、「とにかく高速回転する」ことを意識しましょう!
数日間で集中して1周するくらいでも良いです。高速で何周もすれば、「意味をイメージで取り込む」ことにも繋がります。
そして一度覚えてからも定期的な復習を欠かさないことで、英単語を効率よくインプットできるのです。
なお、オススメの英単語帳については記事「【現役東大生が選ぶ】英単語帳オススメ4選!大学受験は鉄緑会の鉄壁だけじゃない」でも詳しくご紹介しているので、どの単語帳を使うべきか迷っている方は確認しておきましょう。
最後に、英文法の攻略法を3ステップで解説していきます。
英文法は忘れることを前提とする英単語とは異なり、しっかり定着させていくことが重要になります。
それでは、詳しい実践方法を見ていきましょう!
まずは、基本文法について完璧に理解しましょう。
特に、学校の授業で扱った練習問題などをたくさん解いて身に付けるのがオススメです。
単語帳と同様に、1つの参考書を隅々まで覚えることが英語力の基礎作りには重要となります。
次に、広い範囲をカバーしている参考書を使い、ある程度身につくまでやりましょう。今度は完璧でなくても構いません。
注意点としては、選択式の問題が併設されているような参考書の場合、選択肢に頼って答えてしまうと効率が落ちてしまいます。必ず選択肢に頼らずに解答することを心がけましょう!
ここまでできたら、英作文を通して英語の実践力を鍛えましょう!
英作文では自分でゼロから英語の文を作ることになるので、最も効果的に&素早く文法を身につけることができます。
また英文を自分で作る時は、自分で英語の構造を考えることにもなりますよね。これが音読と相乗効果をもたらし、読解やリスニングといった英語の他分野の得点にも繋がるのです!
以上の3つの段階を1つ1つ重ねることで、失点の多い英文法にも自信を持って解答できるようになり、英語の得点を総合的に上げることができるでしょう。
最後に、現役東大生が選ぶ英語の参考書のオススメをご紹介します。
ジャンル別に挙げていくと、私は以下の参考書が「使いやすさ」と「効果」を両立している良い参考書だと考えています。
私自身、受験時代「鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁」「英作文基本300選」「灘高キムタツの東大英語リスニング」の3つを活用し、東大合格のために必要な英語力を養うことができました。特に上で紹介したリスニングの教材である「灘高キムタツの東大英語リスニング」は、毎日欠かさず挑戦していました。
これらの参考書で伸ばした英語力は、大学受験を終えた後のTOEFLやTOEICといった資格試験対策としても貢献してくれています。受験生以外の学生や、社会人の皆さんにもオススメの参考書です!
詳しいオススメの理由や使い方、どんなレベルの人にオススメかなどは以下の記事『【東大式】英語参考書のジャンル別おすすめ!大学受験2023』でご紹介していますので、ぜひチェックして正しく&効果的に使ってください!
今回は「東大式」英語の勉強法をお伝えしてきました。
英語は常に効率を意識して勉強しないと、どんどん時間も努力も足りなくなってしまう科目です。この特徴が長期的な点数の伸びに差を生み、英語を受験の得点源にできるか、ニガテになってしまうかが分かれてしまいます!
だからこそ、コスパ良く学ぶことが重要なのですね。
復習すると、重要なのは
ことでした。英語に触れる密度を上げ、常に改善していく姿勢が大切です。
「東大式」英語の勉強法を今日から実践し、初心者レベルからでも英語を得意科目にしてしまいましょう!
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英語の基本的な勉強法がわかったところで、ほとんどの人が避けて通れない共通テスト英語の対策へ移りましょう。
特に東大受験を目指している方は二次試験対策に記事「【東大式】東大英語の分析&現役生が教える最新対策2022!」もチェックしておくと良いと思います。二次試験まで見据えて勉強が進められるなら、それに越したことはないでしょう!
英語の参考書が決まっていない人は、上記の記事を読んだ上でこちらのオススメ参考書まとめ記事をご覧ください。
また「英文を読む速度が上がらず、困っている……」という方には、以下の記事がオススメです。
また今回の記事の執筆者は、スタディコーチ(studycoach)でコーチも実際に務めています!
スタディコーチ(studycoach)は現役東大生・早慶生のみが質の高い授業を行っており、高い指導実績と満足度を誇るオンライン個別指導塾です!
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