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2026年10月21日 仙台校ブログ

東北大 物理の傾向と対策|大問3題、力学と電磁気は毎年出題【二次試験】

この記事でわかること

・東北大の二次試験・物理は大問3題で、力学と電磁気が毎年1題ずつ出る

・理科2科目で150分。物理に使える時間の目安と、1題25分の配分の考え方

・記述・途中式が必要な形式で、どこで部分点を取るか

・物理が必須の学部と、自由選択の学部の違い(受験前の科目選択に直結)

・高2のうちにやっておきたいこと、直前期のチェックリスト

東北大の二次試験の物理は、大問3題・理科2科目で150分という枠の中で解きます。力学と電磁気は毎年1題ずつ、残る1題は熱力学または波動からの出題が中心です。この記事では、東北大受験生がまず知っておくべき出題の骨格と、それを前提にした対策の立て方を、複数の情報源をもとに整理します。

なお、本記事の出題傾向は予備校系の解説サイト等の情報にもとづく整理です。東北大学が出題範囲や配点を公式に発表しているのは募集要項の範囲に限られるため、出願する年度の学生募集要項で必ず最終確認してください。

【この記事を書いた人】

K.N(東北大学 機械知能・航空工学科 1年・スタディコーチ仙台校 現役東北大生スタッフ)
一般受験で東北大学に入学しましたが、物理は苦手だったし化学との時間配分も含めて対策に苦労した記憶があります。とれる問題を確実にとる基礎力をつけながら、演習を重ねて時間感覚を磨いて対策を進めましょう!

1. 東北大・物理の出題の骨格:大問3題と分野

複数の解説サイトで共通して述べられている、東北大の物理の出題構成は次のとおりです。

項目 内容 確信度
大問数 例年3題 中〜高(2サイトで一致)
第1題・第2題 力学と電磁気が毎年1題ずつ 中〜高(2サイトで一致)
残りの1題 熱力学または波動(年度により、電磁気と力学の融合問題の場合もあるとされる) 中
頻出テーマ(力学) 円運動、単振動、運動量保存 中(1サイト)
頻出テーマ(電磁気) コンデンサー、荷電粒子の運動、電磁誘導 中(1サイト)
頻出テーマ(熱・波動) ピストンとシリンダー、ドップラー効果 中(1サイト)
原子分野 直近数年は出題されていないとされるが、今後の出題可能性は否定されていない 中(1サイト)

ポイントは、力学と電磁気は「毎年出る」と考えて準備してよいことです。一方で、熱力学と波動のどちらが出るかは年によって変わるため、どちらも標準問題を解ける状態にしておく必要があります。原子分野は直近で出ていないとされていますが、「出ない」と決めつけて空白にするのは危険です。

2. 試験時間と時間配分:理科2科目150分をどう使うか

東北大の理科は2科目で150分です。解説によると、科目ごとの時間は厳密には区切られておらず、1科目が終わった時点で答案が回収されることもないとされています。つまり、物理に75分、もう1科目に75分というのは「目安」であり、自分で配分を決める試験です。

場面 目安 考え方
物理全体 約75分(理科150分の半分) もう1科目との合計で150分。配分は自分で管理する
1題あたり 約25分 3題を均等に解く前提の目安
1題の内訳(例) 前半の基本設問に約10分、残り約15分で記述と応用 前半を速く確実に取り、後半に時間を残す
難問に当たったら 深追いせず次の設問・次の大問へ 部分点が取れる設問を優先する

各大問は前半が基本、後半ほど難度が上がる構成で、多くが誘導形式(前の設問の結果を使って次へ進む)とされています。誘導に乗れば、後半の難しい設問でも途中までは得点できる可能性があります。

3. 記述・途中式が求められる形式:部分点の取り方

東北大の物理は、答えだけでなく考え方や計算過程を書かせる形式です。解説によれば、グラフの描画や、現象の理由を説明する問題も出題され、年度によっては論述的な設問もあります。解答欄は横長で、式を並べて書くスペースが用意されているとされています。

やること 具体例
最初に立てる式を明示する 運動方程式、エネルギー保存、運動量保存など、使う法則を式の前に一言添える
文字・記号を定義する 問題文にない文字を使うときは「〜を x とおく」と書く
誘導の結果を引用する 「(1)の結果より」と書き、前問の答えを次の式に代入する流れを見せる
グラフは軸・単位・特徴点を書く 切片、極値、傾きの変化点など、採点者が確認する点を落とさない
理由説明は一文で結論から 「〜なので、〜となる」と原因と結果を短く言い切る

途中式の採点は比較的細かく見てもらえる、式が立てられていれば部分点が得られる、と言われています。ただしこれは受験生の間で語られる傾向であり、東北大学が採点基準を公表しているわけではありません。確信度は中です。

4. 難易度の見方:近年は標準問題中心、ただし分量に注意

解説サイトでは、東北大の物理は「以前は難問が多かったが、近年は易化傾向で、標準問題中心の良問がそろっている」と整理されています。同時に、問題量がやや多い年があり、各大問の後半は難しいことが多いとも指摘されています。

【結論】難問を解く力より、標準問題を「速く・正確に・過程つきで」解く力が点差になりやすい

標準的な問題を確実に解ければ対応できる、というのが複数の情報源の共通した見方です。ただし、合格者の物理単独の平均点は大学から公表されていないため、「物理で何割取れば安全か」は、わかりません。学部別の合格者平均点は公表されています。

5. 物理が「必須」の学部と、「自由選択」の学部:受験前の科目選択

物理をやるかどうかは、志望学部で決まる部分が大きく、高校2年のうちに決めておきたい意思決定です。当校で整理してきた東北大の学部別の理科要件では、次のように分かれます。

区分 学部(当校の既出記事より) 物理の扱い
物理・化学が必須 工学部、薬学部 物理を避けられない
理科2科目を自由選択 理学部、医学部(医学科・保健学科)、農学部、歯学部 物理・化学・生物などから選べる(地学の扱いは情報源により記載が分かれるため要確認)

自由選択の学部では「物理と生物のどちらを選ぶか」が悩みどころになります。

6. 現役東北大生スタッフの実体験

【スタッフ実体験】

K.Nさん(東北大学 機械知能・航空工学科 1年)
僕は物理が苦手で化学が得意だったので化学に時間を多めに割いたり、逆に少なくしてみたり色々試行錯誤した結果、先に化学から解いてある程度点数を確保した状態でちょうど半分くらいの時間で物理を解き始める作戦にしました。物理は取れる基礎問題を確実に取り切る意識で対策してました。僕はセミナー物理を愛用していて基礎から応用、発展まで幅広く扱っているのが良かったです。受験生はついレベルの高い参考書や問題集に手を出しがちですが基礎が一番大事ですので自分に合った問題集を完璧にする方が良いでしょう。時間配分や解く順番などは実際に演習して試行錯誤を繰り返すことで分かってくるのでいっぱい試してみてください!

7. 高2〜直前期のチェックリスト

以下は、本記事の出題傾向を前提に、当校が提案する準備項目です(東北大学が公式に示した基準ではありません)。

□ 力学の円運動・単振動・運動量保存を、教科書の導出から自分の言葉で説明できる

□ コンデンサー回路と、荷電粒子の運動(電場・磁場中)の標準問題を、解答を見ずに最後まで解ける

□ 電磁誘導の向きと大きさを、図を描いて説明できる

□ 熱力学(ピストン・シリンダー)と波動(ドップラー効果)の標準問題を各10問以上解いた

□ 原子分野も、教科書の基本事項だけは確認した

□ 過去問を75分で1セット解き、1題あたり何分かかったかを記録した

□ 解答を「式の根拠・文字の定義・誘導の引用」つきで書く練習をした

□ グラフを描く問題で、軸・単位・特徴点を書き落とさないか確認した

□ 理由説明の問題を、結論から一文で書く練習をした

□ 後半で詰まったら次の設問へ進む、というルールを過去問演習で試した

8. よくある質問

Q. 東北大の物理は、他の旧帝大と比べて難しいですか。

A. 比較した信頼できる統計は今回確認できておらず、わかりません。解説サイトでは「近年は標準問題中心」とされていますが、これは相対的な難易度の比較ではありません。

Q. 物理は何から始めればよいですか。

A. 力学から始めるのが一般的です。力学と電磁気は毎年出題されるとされているため、この2分野の標準問題を最優先で固めることをおすすめします。

Q. 原子分野は勉強しなくてよいですか。

A. 直近数年は出題されていないとされていますが、今後の出題可能性は否定されていません。基本事項だけは確認しておくのが安全です。

Q. 途中式はどこまで書けばよいですか。

A. 使う法則、文字の定義、前問の結果の引用が読み取れる程度に書きます。採点基準は公表されていないため、「採点者が流れを追える」ことを基準にしてください。

Q. 物理と化学の両方が必須の学部はどこですか。

A. 当校の整理では工学部と薬学部です。出願年度の学生募集要項で必ず確認してください。

Q. 化学の傾向はどこで読めますか。

A. 東北大の化学の傾向と対策の記事で、大問3題の構成と有機の構造決定を中心に解説しています。

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【ご注意】本記事の出題傾向は、予備校系の解説サイト等の公開情報(2025年度までの傾向として紹介されているもの)にもとづく整理です。出題範囲・試験時間・配点は年度により変わる可能性があり、東北大学が公式に保証するものではありません。出願を検討する際は、必ず該当年度の学生募集要項(東北大学アドミッション機構)でご確認ください。

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